IKEDA HIROYAのとりあえずブログ

日々の食事や美術展巡り、スポーツ観戦記などもつれづれなるままに書いています。

2013.03.29 愛知県美術館『円山応挙展』★4

2013年03月29日 20時11分16秒 | イベント・アートなど



以前、愛知県美術館『生誕150年 クリムト 黄金の騎士をめぐる物語』を見に行ったことを本ブログで書いたところ、同美術館の副館長さんから「…なお、次回企画展は近世絵画の真打ち(実力者)円山応挙展です。国宝の雪松図や大乗寺の襖絵をどーんと借りてきての再現展示など見どころいっぱいです。またのご来館をお待ちしております。」とのコメントをいただいたので行ってきました。

過去のエントリー:愛知県美術館『生誕150年 クリムト 黄金の騎士をめぐる物語』★3


さて、『円山応挙展』。(→リンク)

今回の目玉作品は、国宝『雪松図屏風』と重要文化財『藤花図屏風』なのですが、前者は展示期間が3月1日から24日まで、後者は4月2日から14日まで。つまり、どちらも展示されていない最悪な日に訪れてしまったようで(爆)。もうちょっと下調べしておけばヨカッタ・・・(泣)。

とはいえ、本展覧会の最大の目玉は重要文化財『松に孔雀図』(16面の襖絵)を所蔵している大乗寺の間取りに似せたディスプレイにしていること! 『松に孔雀図』はコの字型にディスプレイされ、さらに裏側の『郭子儀図屏風』なども展示。しかも、日の出から日没までのライティングを3分間に短縮して照明しており、このディスプレイへのコダワリを感じました。


他に面白いと思った作品としては・・・
●『富士巻狩図屏風』 富士山にかかる雲が金砂子で処理されていて面白い
●『龍門鯉魚図』 滝を登る鯉がぱっと見ではわからないのだけれど、よく見ると凄い描写!
●『波上白骨坐禅図』 『解体新書』が世に出る以前に白骨の正確な描写をしていることにビックリ!
●『岩頭飛雁図』 雁の描写がスバラシイ!
●『蟹図屏風』 屏風にカニが描かれているというのが珍しい。サイズ的には30cmを超えるデカさで、荒いタッチ。
●『写生蝶之図(写生帖 甲帖)』 とにかく精密。
●『四季の月図』 月を四季に分けて描いているのが面白い。
●『狐狸図屏風』(竹内栖鳳) 狐と狸の描写が素晴らしい!
など。

なお、『牡丹孔雀図』には2羽の孔雀が描かれていて、解説では「雌雄の・・・」としているが、どちらも雄の孔雀ではないでしょうか??? 1羽は岩に派手な孔雀羽が隠れているけれど、明らかにハデハデないでたちで雄でしょう! 孔雀の雌はキジなどと同様、茶色っぽい羽をまとっているので。



そんなワケでなかなかいい展覧会デシタ。



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