6日、7日の模様は後日紹介します。
今日は、音楽専門誌「ぶらあぼ」のWEB版で紹介された記事を
紹介します。
【ぶらあぼ記事から】
ヴィオラスペース2023 vol.31 ヴィオラへの愛、愛のヴィオラ
- 投稿日2023年4月13日
ヴィオラ・ダモーレの美しく深い音世界
今年もヴィオラの祭典「ヴィオラスペース」が開催される。「愛」をテーマに、東京で2回、大阪と仙台で1回ずつの公演が予定され、東京の2公演は関連タイトルが付されている。
まず「ヴィオラへの愛」(6/5)は、バロックから20世紀、二重奏から協奏曲、時代も編成も跨いだ名品のアラカルト。ヴァイオリンがないブラームス「セレナード第2番」抜粋を取り上げるのが面白い。翌日「愛のヴィオラ」(6/6)は、「愛のヴィオラ=ヴィオラ・ダモーレ」をフィーチャー。「弓で弾かれる6、7本の弦のほか、同数以上の金属の共鳴弦が指板の下に張られている」楽器で、17〜18世紀に広く弾かれていた。バロック、古典派の大作曲家が作品を残しているほか、プッチーニ、R.シュトラウス等がこの楽器を用いている。当公演はビーバーからヒンデミットまで、幅広くこの楽器のオリジナル作品を聴けるという、世界的にも稀少な機会となる。また、大阪、仙台は、組み合わせの異なる別プログラムが用意されている。
出演は、本イベントの顔となる今井信子、プログラミング・ディレクターのアントワン・タメスティを中心に、佐々木亮、小峰航一、鈴木優人(チェンバロと指揮)らが登場。注目したいのは昨年の第5回東京国際ヴィオラコンクール第1位のハヤン・パクと第2位の湯浅江美子。本選でのパクのソナタの完成度と安定感、湯浅の協奏曲における熱いドラマ、いずれも出色のもので、ふたりの1年の進化を聴けるのが楽しみだ。大阪と東京では好評の公開マスタークラスも開催される。奥深きヴィオラの世界へ。
文:林 昌英
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