遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

Good Loser, Good Winner

2012-11-08 22:24:58 | たわごと
ロムニー氏敗北の弁、全文翻訳 米大統領選(gooニュース) - goo ニュース
ロムニー氏のスピーチも定評がありました。オバマ氏の勝利演説の先になされたスピーチです。大統領選を最終的に終わらせるイベントは敗けた側のこのスピーチなのです。

ご承知のようにこの国は、重大な局面にあります。こんな時につまらない党派対立や政治的なスタンドプレーをしている場合ではありません。指導者たちが国民の代表として働くには、向こうの党に向かって手を差し伸べなくてはなりません。そして私たち市民もこの事態にふさわしく行動しなくてはなりません。私たちは学校の先生や大学の教授に期待しています。ただ教えるだけでなく、学問や発見に対する情熱を子供たちに受け付けてほしいと。この国ではいつだって、正直と思いやり、誠実、そして家族といった価値観が社会の基礎を形作っています。こうしたものの大切さを説いてくれる牧師や僧侶、ユダヤ教指導者、色々なカウンセラーに、私たちは期待しています。そして最終的に全ては家庭がうまくいくかどうかにかかっているので、私たちは親たちに期待してします。色々な雇用を作り出す人たちに期待します。雇用を作り出す人たちが投資して、採用して、前に一歩踏み出してくれるよう、頼りにしています。そして色々な形で政府に関わる民主党と共和党の人たちに期待しています。政治よりも国民を優先してほしいと。

こういった演説のやりとりがある政治って羨ましいなぁ。もちろん戦ってる最中は中傷合戦で見苦しいったらありゃしないんですが、最後に格調高く閉めるので救いがあるのです。戦ってるときはどんな方法でも勝ちにいって、勝敗が決したら互いに相手を讃え、共に戦った仲間に感謝する。ねたみそねみひがみが動力源の日本が、あまりにバカっぽくて・・・。orz
日本では勝った側に敗者への配慮を教育しますが、米国では負けた時に"Good Loser"たれと教育します。だいたい同じようですが、日本では負けた側はひがみ放題+ひねくれ放題ですが、米国式ではそれは良くない態度としてしかられます。だって、米国では基本的に再挑戦できるのが原則です。次に勝った時に負けた側にグダグダされたら気分悪いですね。その時点での負けを認めて勝った側を賞讃することは、次に勝つ自分への保険でもあるのです。

「褒めれば上達」科学が証明=教育、リハビリに応用も―生理研(時事通信) - goo ニュース
右利きの成人男女計48人に、左手を使って決められた順序でパソコンのキーボードを打たせ、30秒間で早く正確に入力する練習を12回させる作業をさせました。続いて、練習結果の優劣に関係なく、
(1)自分が褒められる映像を見る
(2)他の人が褒められる映像を見る
(3)自分の成績をグラフで見るだけ―の3グループに分類。
翌日に再びテストし、各グループで入力がどれだけ向上したかを調べると・・・自分が褒められたグループは練習より約20%多く打てたのに対し、他の2グループは約14%の向上にとどまったそうです。

学部生の時に各研究室持ち回りの学生実験で僕を誉めてくれた先生の研究室を卒業研究に選びました。それが今の自分を形作っています。今この仕事をしてるのは、原島先生が僕の無菌操作を「上手いね」と誉めたからです。教官の側になって何年も経ちますが、けなしていいことってないですね。誉めると相手も自分も気分がいい。結果もいい。乱発すると駄目ですが。(笑)
 
本日のお酒:KIRIN CLASSIC LAGER + 宮崎芋焼酎 赤霧島
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