遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

ちゃんとやりゃぁ、怖くない

2011-03-23 20:07:06 | 大学生活
昨日のエントリーを「蓋を開けるとガイガーカウンターがピィィィィーー!!!って悲鳴を上げるんだよ。(笑)」で締めましたが、僕が使うのはSとかPなのでアルファ線とかベータ線ですから、アクリル板一枚で遮蔽できるレベルです。たいしたことない。怖いのはガンマ線。生物系ではヨウ素ラベルの実験くらいかな。これを使う人は鉛のスカートをはいてたりするんだけど・・・同じ部屋で働いてる俺たちはそんなスカートはいてないんで、「なんだかなぁ」ってな感じでした。まあ、昔のことでして、今はタンパク質のディテクションは免疫や酵素や蛍光を組み合わせて行うのが主流です。僕も、もう何年も放射性同位元素を使う実験をしていません。いい世の中になってきました。金がかかりますがね。w

博士をとってはじめて働いたのはコロラド大学でした。その研究室であてがってもらった実験台はシンクが付いてまして、そこにガイガーカウンターを向けるとピピピピって・・・。(笑) 当時のアメリカでは、放射性同位元素を使う実験も通常の実験室で行ってまして、放射能バリバリの廃液も普通にシンクへだぁ~って流していました。今はアメリカでも厳しくなってると・・・思う・・・たぶん・・・。
さて、当時の僕の実験台の放射能汚染ですが、当然僕のせいじゃないんだけど、検査はちゃんとされてて検査官に摘発されてしまいました。まあ、私ゃ隠す必要ないもんね。検査のおっちゃんに毎週実験台周りの汚染検査をしてレポートを出せってことを仰せつかったので、細かくスメアテストをやって液体シンチレーションカウンターで測って出したらえらい感動されたのを覚えてる。まあ、日本でやられているようにやっただけです。
後にテキサス大に移ると放射性同位元素を使う部屋はきっちりわけられてて、廃液の管理もきちんとしていた。所属したdivisionにドイツ人研究員が多く、彼らが導入したそうな。いろいろ聞くと、ドイツのルールは日本の規制とほとんど同じだった。一緒に仕事すんなら、ドイツ人だね♪

このところ、人気一という日本酒をいただいてます。福島県のお酒です。スローフードニッポン2010の燗酒コンテストで金賞を取ったお酒です。吟醸クラスなんですが、燗で飲む方が香りがたって美味しいという逸品でございます。福島県、頑張れっ!

本日のお酒:人気一 旨辛口クラシックラベル燗酒スペシャル 
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