遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

美味い酒しか

2014-01-10 23:54:11 | 
いんやぁ、こう寒いと熱燗とか焼酎のお湯割りが美味いっすねぇ~。

日本酒廃棄物でアレルギー抑制 成分を発見(神戸新聞) - goo ニュース
日本酒の製造では、一般的に余分な色素や雑味などを活性炭に吸着させる処理を行います。この日本酒のよけいな成分をくわえこんだ活性炭の吸着物質を調べ、コメ由来の匂い成分でもあるチロソールに着目。マウスに投与した結果、体内に侵入した物質に体が過剰反応するアレルギー反応を、既存の抗アレルギー剤と比べて3倍近く抑えることが分かった。耳に炎症が起きたマウスでは、既存の抗炎症剤と同程度腫れを抑える効果があった。チロソールが炎症物質を抑制したとみられるそうです。炎症に効くというのは重要です。アルツハイマーも、癌も、老化も、みーんな『炎症』に帰結されるような研究がいっぱい出てきてるんですよ。
研究に携わったのは神戸学院大と辰馬本家酒造。辰馬本家酒造といえば、灘の白鹿。戦前は財閥を形成していた大店(おおだな)であります。兵庫の進学校甲陽学院を創始した財閥ですな。ちなみに、もうひとつの超進学校『灘』は菊正宗、桜正宗、白鶴によって設立されたんすよ。灘の酒蔵の教育界での貢献ってすごいんです。酒だけ醸してたわけではないのです。

味と香り損なわず清酒濃縮 石川県工試が新技術(北國新聞)
清酒を濃縮する新技術です。清酒をゆっくり冷却し水分だけを凍らせて取り除くことで、味や香りは損なわず、通常約15%のアルコール度数を22%以上にできます。
日本酒は世界最高のアルコール発酵技術で醸されていまして、蒸留無しの素の醗酵で20%を超える濃度まで醸すことができます。これは世界最高濃度。もちろん、そんなアルコール度ではお酒に弱い日本人は楽しめませんから、14%くらいに醸造に使った水でうめて製品にします。それに税法上、15%以下がいいらしいです。詳しいことは知りませぬが。
清酒をかき混ぜながらエタノールを主とした冷媒に漬け、徐々に冷やすと 清酒内の水が凍結する。うま味成分のアミノ酸や有機酸、香気成分も同時に濃縮され、濃厚な風味となる。濃縮した清酒は果実酒などにも向く・・・結局、酒にするんかーい! それなら蒸留したお酒を使っても良さそうだし、日本酒で抽出した梅酒はすでに美味しく販売中。新しい技術はいいんだが、それで利益を出せるような製品がつくれなきゃだめ。儲かってなんぼなのだ。しかし、新技術はジュースなどにも応用でき、飲料向けに既に実用化されている濃縮法は高価 な大型装置が必要でした。僕はこっちへの応用の方に未来があるような気がします。

光る升:注いだ酒 LEDに揺らめく 岐阜・大垣で開発(毎日新聞)
大垣市の升メーカー「大橋量器」が、3色の光を底から放つヒノキ製の「光枡(ひかります)」を開発しました。升で飲む冷や酒ってのは、なんともいいよね。ね。ね。ね!
この升は傾けると、二重底に仕込んだ赤、青、白のLED電球が順番に光ります。光を通すヒノキの特性に着目。底板の厚さを1ミリ以下にして光を透過させ、強度も保たせることに成功したそうです。だからどうしたという突っ込みは却下です。w
酒はあくまでも美味しい気分を味わうものです。そもそも毒なんですから♪ 1個約7000円。

本日のお酒:YEBISU シルクエビス + 奈良粕取り焼酎 良々音 + 三笑楽 三笑楽 本醸造 こきりこ
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