遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

3.11

2013-03-11 21:11:17 | たわごと
東日本大震災から2年 遺族ら犠牲者に祈り(河北新報) - goo ニュース
この日のお題は、もう東日本震災しかありません。しかし、どう考えを巡らせても良い言葉を紡ぐことが出来ません。まあ、いつもグダグダな文章なので、改まってしっかりしたこと書こうとするところに甘さがあるんですね。普段からもっと注意深く丁寧にブログ書いてたらよかったんに・・・。

耳にタコで難解なキーワードは『復興』です。これを考えると工学部出の理系人間には、何も分からなくなるのです。どうなったら復興したというのでしょうか? 元に戻る? 物理的に無理だし社会的にもそれはないでしょう。そういう耳障りのいい言葉を唱えるだけで満足できる人のことがよくわからんのです。空虚でしかない。いや、逃げている。日本人得意の思考停止の呪文だ。
東北はどうなりたいんでしょうか? 全ての人が満足することはないでしょうし、がっかりする人の方が多いかもしれない。きっとそれはみんな分かってる。だからみんな「復興」としか言わない。答えを出すのは東北の人たちじゃないといけない。それをできるのは彼ら自身しかいない。被災もしてない人が何言っても虚しいだけだし、正直何言ったらいいのかわからない。

生きているものがすべきことは、2万もの亡くなった人々の魂に目をつぶり手を合わせることぐらいかもしれません。言葉は必要ない。

東北の自然は厳しい。今さらこの震災で分かったことではありません。有史以来、この土地は何度も地震に遭い、津波に襲われ、寒い夏に飢え、それでも人は住み着いてきた。今は米どころですが、普通なら彼の地は稲作のできる北限ギリギリです。そこで生き抜いた人々は、素直で、まじめで、頑迷で、かたくなで、辛抱強くて、優しくて、じっと手を見て、泣き濡れて蟹とたわむり、「ほんとうのみんなのさいわい」のために共に歩もうと誓い、あらゆることを自分を勘定に入れず、いつも静かに笑っている・・・そんな人達なんでしょう。(すまん、表現力がないので東北文学から言葉をパチってしまた)


震災直後は言うべきでなかった言葉、2年経ったので言ってみます。


がんばれ

本日のお酒:GUINESS DRAUGHT + 愛媛栗焼酎 媛囃子
コメント
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