遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

液胞の遺伝学者

2008-06-25 22:13:23 | BIONEWS
6月11日、エリザベス・W・ジョーンズ博士が亡くなられました。酵母で液胞のタンパク質分解酵素の突然変異を多数分離し、細胞内膜輸送系の研究の基礎を築いた人です。僕は直接お会いしたことはありませんが、O大大学院生時代に研究していたアルカリ性脱リン酸化酵素も液胞内で働く酵素でして、彼女の仕事はさんざん勉強させてもらいました。O大の研究室が分離したPHO9という遺伝子は、彼女らの分離した遺伝子PEP4と同一で、液胞内で働く加水分解酵素をプロセッシングして活性型に変換する重要な遺伝子でした。ちょっとだけでしたが一時期僕がこの遺伝子を解析するかという話があったという記憶があります。もしやってたら、ジョーンズさんにこてんぱんにやられてたでしょうねぇ・・・。
液胞の加水分解酵素の仕事で有名なだけでなく、彼女は米国遺伝学会会長や科学雑誌GENETICSのチーフ・エディターとして多くの酵母遺伝学者を導き、活躍の場を与えてきた功労者でした。また、酵母遺伝学者にとってのバイブル"Molecular and Cellular Biology of the Yeast Saccharomyces"の編者であり、遺伝学者に限らず生物学者になくてはならない専門書"The Annual Review of Genetics"の編者として足跡を残されました。慎んで哀悼の意を表します。


さて、月曜日痛めた右足の付け根なんですが、火曜日には治ったような気がしたので、今日また泳ぎに行ってきました。最初のうちはなんつーことなかったんですが、800メートルくらいで怪しくなってきて900メートル辺りからは痛みとの戦いでした。まあ、1000メートル泳げばいいのですからちょっとの我慢。帰りにドラッグストアで湿布薬買ってきましたよ。塗り薬はだめです。危険すぎ!(笑) 湿布薬なら患部だけに効くはずです。はははは・・・。

本日のお酒:KIRIN THE GOLD
コメント
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