遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

一番搾りの一番

2006-05-01 21:51:46 | 
さて、週末は全然お酒を飲まなかったんで、久しぶりの一杯です。(笑)
今夜のビールは一番搾りのチルドビール。味は全くの一番搾りの味です。黒生でさえ一番搾りであることを守ったキリンですから、チルドビールにするくらいで味を変えたりしません。しかし、切れ味は抜群ですよ。余韻の心地よさはキリンのビールでは一番なのではないでしょうか。ドライビールではないのに甘さの無い絶妙なバランスです。宣伝にあるように無濾過造りなのに通常の一番搾りより高いなんておかしいですよね。工程が一つ少ないのにねぇ。
ビールはたんぱく質の豊富な飲料なので、濾過工程はとても大事なのです。昔、低温ではビールは白い沈殿ができてしまいました。北海道ではビールを造ったり流通させたりするのは大変困難だったのですね。セラミック濾過等の技術でそれに成功したのがサッポロビールで、圧倒的なシェアを北日本で持つことになります。今はそうでもありませんが・・・。
それに濾過で酵母を除かないと品質が保てません。トラピストビールのChimayのようにわざと酵母を瓶に残して何年かかけて瓶内熟成しちゃうなんていうビールがありますが、家庭にビール醸造の文化がない日本じゃ無茶というもんです。結局、キリンの無濾過ビールは品質保証期間が60日です。濾過をしないということは濾過せずに品質を保って、しかも高価な分までレギュラーの製品よりも美味しく出さないと意味がないという技術的に高いハードルをクリアしているわけです。

ちなみに食後飲んだ泡盛守禮は粗濾過仕上げだそうです。熟成に大事な油成分を残すように濾過したそうな。米焼酎にlipidだなんて奥が深いですなぁ。

本日のお酒:KIRIN CHILLED BEER 一番搾り 無濾過 + 琉球泡盛 守禮 粗濾過仕上げ
コメント
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