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うつわ大好き!

日々の食卓とうつわ、工房息吹木のお知らせなど綴ります。お気軽にコメントください♪

荒挽きの毎日!

2006年11月29日 22時54分47秒 | うつわ好きのうつわ

今まであまり自分の仕事について、書いてきませんでしたが、

最近、製材の記事も載せたので、少し紹介してみたいと思います。

通常、漆器に使う素地は木製で、木地と呼んでいます。

以前の記事で紹介した 買ってきた木材を製材した状態で、これが言わば木地の素です。業界用語では「マエギリ」。

この材木は、切り倒されて間もないので、非常に多くの水分を含んでいます。

その水分を飛ばすために、これから作るものの、かなり大まかな状態まで挽いてから乾燥させます。

木地を挽くには、陶器と同様に轆轤(ろくろ)を使うのですが、陶器とは違ってその機械は横置きです。

これは轆轤に取り付けた「ハメ」と呼ばれるもので、これから作るうつわの大きさ(径寸法)に合ったものを取り付けます。(ちなみにこれは鉢用なので大きめの5寸8分です)

つまり、うつわの大きさごとにこのような「ハメ」があるので、木地師の工房の中はたいていこのハメでごったがえしています。

 

初めに紹介したマエギリを取り付けて「カンナ」で挽いている所です。

手前に見えるのが「カンナ」で、金属の棒を真っ赤に熱して、金槌でカンカンたたいて、曲げて、研いで作ります。まさに鍛冶屋ですね。

これも、作るものに合わせて沢山の種類があります。

この作業で出来るのは、外側だけ。

これが終わったら、次は内側ですがそれはまた次回に!