ちょっと前に、久し振りにカンナを打ちました。
「カンナ」という呼び名は、大工さんが柱などの材木の面を薄く削る道具を思い浮かべますが、この場合は轆轤(ろくろ)で木地を挽くときのものです。
そうなんですよね、こいう道具は市販されていないので、自分で作る以外ないのです。
もともとは炭を使って熱していたのですが、この頃はガスバーナーを使うことが多いです。
真っ赤になるまで熱したら、まずはだいたいの形にたたいて伸ばします。
最後に、木を削る刃となる部分を曲げて終了。
勿論、この後刃を砥ぎ出して使います。
正に「鉄は熱い内に打て!」を実践する少ない機会です。
ですから、カンナ打ちは集中力を要します。
ちょっとした精神統一とでもいいましょうか。
打ち終わった後は、心地よい疲労感と、清々しさが残ります。
この一瞬も、
「あー、この仕事やってて良かった」
と思う瞬間の一つです。