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うつわ大好き!

日々の食卓とうつわ、工房息吹木のお知らせなど綴ります。お気軽にコメントください♪

小松菜とおあげの炊いたん

2006年10月17日 23時50分10秒 | うつわ好きのうつわ

京都の方ならすぐに分かると思うのですが、

『炊いたん』とは京都弁(かな?)で『炊いたもの』という意味です。

久々に和風だしであっさりと。

そしてうつわは、以前にも登場したhideの黒拭き漆椀(黒漆を塗っては拭く工程を繰り返したもの)です。

かすかに「ゆげ」がたっているのがお分かりでしょうか?

これが撮りたかったのです!

黒漆で仕上げたうつわの魅力の一つがこれですよ。「ゆげ」がきれいに際立って見えるのです。

あつあつを はふはふしながら食べるって幸せで~す

そんな季節になってきたということですかね・・・

 


うつわ探しの旅~荒木義隆~その2

2006年10月16日 22時07分27秒 | うつわ好きのうつわ

今回は、荒木義隆さんのうつわにたどり着くまでの重要なエピソードなのですが、いかんせんちょっと長い!・・・ご容赦下さい。


よく人生を旅に例える人がいますが、hideも全くその通りだと思います。そして自分から目標を定めた出会いもあれば、予想しなかった偶然の出会いもあります。


うつわとの出会いもまた同じで、荒木さんのうつわの場合は、本当に偶然の産物でした。でも、今思えばhideにとっては必然の出会いであったと思えてなりません。


広島県の大学に通い、身の回りのものを自分で揃える様になった頃から、hideのうつわ狂いも一層加速していきました。


でも、当時のうつわを手に入れる場所といえば、ジャスコの食器コーナーか、町の器屋さん、陶器の産地のお土産屋さんや窯元。残念ながら、それ位しか知らなかったのです。


だから、当時のうつわ探したるや、もう体当たり。体力勝負です。


例えば、学会で金沢へ行ったときはバイクという機動力を駆使して、国道沿いの店という店に入っては日暮れまで品定めを繰り返すといったものでした・・・


そんなこんなで4年生のある日、結構親しくしていた同じ学科のT君とひょんなことから食器の話になり、何とT君はhideと同じ いや確実にそれ以上のうつわ好きであることが発覚したのでした!(そうりゃ、男子大学生同士で食器の話なんて、普通しません)


T君との親交が深まったのは言うまでもありませんが、彼の情報収集能力には目を見張るものがあり、目から鱗の情報を沢山貰えたのでした。


そのときhideの辞書にはなかった「ギャラリー」。


「ぎ、ぎや、ぎやらりい?」ほとんど、野蛮人に文明開花。


それこそが、運命の出会いとなる広島市のギャラリー


サーブ倶楽部』さんだったのです!


ギャラリーなる器屋を全く知らなかったhideは、またも どきどき、わくわく胸を高鳴らせサーブ倶楽部さんの扉を開くのでした! まさに初、ギャラリー!です。


やっとここまで来た。長くてすみませんが、荒木さんのうつわは次回にようやく登場です


 


うつわ探しの旅~荒木義隆~その1

2006年10月14日 12時07分22秒 | うつわ好きのうつわ

うつわ探しの旅 第二弾は、言わずと知れた荒木義隆さんです!

荒木義隆さんについては今さら説明するまでもないかもしれませんが、hideが知っている範囲で紹介しておきます。

この方もあまりに有名で 言わずと知れた、栗原はるみさんの「ごちそうさまがききたくて。」

の誌面で、ほんとにたっくさんの荒木さんのうつわが使われいます!

「もう一度、ごちそうさまが・・」のページで『京都の親しい陶芸家』と書かれているのは間違いなく荒木さんのことです。

 

荒木さんの作品についてはとくに焼絞め(釉薬を掛けていないもの)が取り上げられることが多いですね。hideは焼絞めよりも安南や粉引きのほうが好みなのですが、和食器でありながら、どれもモダンで斬新。和食にも洋食にも合わせやすい、まさに現代にマッチしたうつわでしょう。

『美しい和食器の旅』(リブロポートという編集者ですが、残念ながら今はない)という、あまりなかった 作家別にうつわを紹介した本が当時のhideにとっては大いなる情報源でした。

その中で「和食器の世界にとって、この人の登場は事件だ」と評しているように、和食器界の一つの流れを作ったと言ってもいい人ではないでしょうか?

さあ、hideはどようにしてこの荒木さんのうつわと出会うのでしょう?

次回以降をお楽しみに!

 

 


うつわ探しの旅~花窯~その三

2006年10月10日 22時07分36秒 | うつわ好きのうつわ

花窯さんの話は、今回で堂々の完結です!

『下道で滋賀から有田まで、一日で行く!』計画は

すんでの所で達成されませんでしたが、冒険にも似たこの暴挙も今思えば懐かしいエピソードの一つです。

話は戻って、有田の手前30km付近で眠りに落ち、翌朝気付くと何ともう8時をまわっているではないですか!

すぐに出発し、一路 有田陶器市へ。

陶器市は、京都 九谷 信楽など色々行きましたが、hideが行った中ではこの有田の陶器市が最もレベルが高いという印象を受けました。

つまり、安かろう悪かろうではない、「いいものが安く買える」ところ。

ここでもいくつかの出会いがありましたが、それはまた別の機会に・・・

一通り見た後、ついに念願の花窯へ。わくわく どきどき・・・

といっても携帯電話もまだあまり普及していない頃で、正確な場所も分からず行き当たりばったりで探しながら、ついにたどり着いたのでした。

『ここかぁ、 なんだかいい感じ』

というのが第一印象。

やや小高いなだらかな丘の上にある窯元で、いかにものんびりした田舎の風景といった感じ。吹き抜ける風が気持ちよかったな。

きっとこの頃から こんな眺めのいいところで自分の好きなことに没頭できたら・・・という、職業というよりむしろこのようなライフスタイルへの漠然とした憧れが芽生えていたように思います。

その後はおきまりのうつわ選びの始まり。この時間がほんと 楽しいですね。例えば同じシリーズの皿でも、釉薬の色味、絵付けの感じ、微妙な重さの違いなど様々。

床いっぱいに並べて、手にとっては何を盛ろうかと思案する。

至福のひと時・・・

このときは、とり皿、小鉢などの小物を結構買いました。一個の値段が安い(当時確か、とり皿で2000円前後だったと思います)のがまた嬉しい。

10年経った今でも、家の食卓には毎日のように登場しますよ。

そして、毎年このような素敵なDMを頂いております。

その後はなかなか行けませんが、近くで展覧会がある時には、また昔を思い出しながら伺いたいものです。

うつわ探しの旅~花窯~ 完

 


うつわ探しの旅~花窯~その二

2006年10月09日 11時04分08秒 | うつわ好きのうつわ


始まりは、この一冊の本でした。


10年も前に主婦と生活社から出版された『新しい和食器の本』。


当時、hideのうつわに関する情報源は、主にこの手の本でした。


わくわくしながら本のページをめくり、気に入ったものがあると居ても立ってもいられなくなり、実際に窯元まで出向いてしまうのがお決まりのパターンのなです。



しかし、花窯は九州。いかんせん遠い!


でも、やっぱりこの目で見たい!


ってことで、ゴールデンウィーク休みを利用して、有田陶器市にあわせて車で九州へ向かうことを決意するのでした。


当時、社会人でありながら遠出する際には高速道路を使わずに下道で というのがhideなりのポリシーでした。


目的地に行くまでの道程も旅の一部であり、たまたま見つけた素敵なお店や温泉施設に寄り道したり、その土地を実際に通ることによってその地方の雰囲気を少しでも味わえる というのがhideの持論です。


そこで、20才代半ばという若さのせいもあってか、当時勤めていた滋賀県の会社の寮から


『下道で滋賀から有田まで 一日で行く!


という、尋常では考えられない馬鹿な行動にでたのでした。


滋賀県を早朝4時頃に出発し、気になったお店や観光スポットに立ち寄りながらひたすら国道を のんびりと走り、眠くなったら少し寝る。


これって ちょっとした冒険なんですね。男っていくつになっても冒険したがるんです。


そして、深夜3時位かな・・・有田の手前30km程で力尽き、路肩に車を停めて眠りに落ちたのでした・・・


まだお目当てのうつわには出会えない。次回もお楽しみに


 


うつわ探しの旅~花窯~その一

2006年10月06日 00時19分40秒 | うつわ好きのうつわ

このブログのタイトル「うつわ好きのうつわ」のわりに、最近うつわの話が少ないと我ながら感じていたhideに、コッピーの「どうしてうつわの話書かないの?」の一言に押され、ついに


うつわ探しの旅


なる、副題のついた連載ちっくなものを始めようと決心しました


というのも、お気に入りのうつわにはそれにまつわる様々なエピソードが隠れているのだ!


という うつわ好きhideの持論に従って、お目当てのうつわに出会うまでの顛末を書き記そうと思い立った訳です。


ということで、記念すべき初回は、九州は有田に工房を構える『花窯』さんです!



何ともたとえようのない優しい灰色の地に、これも何とも素朴でかわいらしい 淡い色使いの絵付けに惹かれました。今でもこの取り皿は、食卓に登場する機会がもっとも多いうつわの一つでしょう。



この花窯のうつわに初めて出会ったのは、誌面の写真でした。


もう10年も前のことになりますが、どうしても どうしても この目で見て、手にとってみたいと切に思いました・・・


さて、この続きは次回以降に。お楽しみに!


サラノウツワ展に行って来ました

2006年09月24日 21時33分03秒 | うつわ好きのうつわ

9月23日、滋賀県大津市にあるステキなうつわギャラリー『』の、

『サラノウツワ展』 其ノ三 秋のウツワ碗椀展

に行って来ました!

今回の第一印象は、「まあ、お安い!」でした。

非常に手頃な価格設定で、今すぐ使いたくなるステキなめし椀が

3000円前後で手にはいるのです。

hideは、あの荒木義隆さんの息子さんの荒木漢一さんの青白磁が印象に残りました。

30人以上の作家による企画展の為、きっと自分に合う器が見つかるのではないでしょうか。10月7日までです。

是非とも、ご覧あれ!

 


塩豆腐

2006年09月17日 22時56分07秒 | うつわ好きのうつわ

今回もうつわはhideの作品になりますが、メインは豆腐です。

ここ半年ほど我が家では、豆腐といえば男前豆腐店です。

やや大きめのスーパーに行けばどこにでも売っているのですが、

何と言っても ひときわ高い!

特売の一丁30円の豆腐と比べると、定価だと10倍ほどします。

でも、初めて買った日からやみつきになってしまったのです。

男前豆腐店のラインナップは豊富ですが、特にお気に入りなのが『男前豆腐』。

これをわざとくずして、塩味で食べるのがまた、新感覚でうまい。

豆腐の白と、黒拭漆の黒とのコントラストがいいですね。

 


木の器とサラダ

2006年09月13日 00時27分33秒 | うつわ好きのうつわ

今日はhideの作品でなんなんですが、現在試作中のサラダボールです。

 今夜のサラダは、レタスと水菜、トマトにブロッコリースプラウト、そして大豆揚げです(ちなみにレタス、トマト、ブロッコリースプラウトは全てオイシックスで注文したものです)。

 レタスなどの葉もののサラダって、二人分でもけっこうかさばりますよね。そこでやや大きめ(7寸5部程)で、なるべく平たいボールを作ってみました。木の器だと、重さを気にせず持てるので、コッピーにも好評です。

 拭き漆仕上げで木肌がわかるようにしてみたのですが、なかなかいい感じ(自画自賛ですいません)になりました。

また、おいおい作品紹介させてもらいます!


角偉三郎の朱の椀

2006年09月06日 00時46分14秒 | うつわ好きのうつわ

昨日の夕飯のテーマはずばり『さっぱり』でした。

近頃の我が家では、食べ物の話題になると何かにつけて『さっぱり』というのがちょとしたブームになっております。

ってことで、昨日のメニューは炊き込みご飯にあじの干物、オクラの和え物にしじみのみそ汁でした。

我が家の食卓では、ご飯よりもみそ汁に漆の椀を使うことが多いですね。

そして、うつわ好きならいわずと知れた角偉三郎さんの朱の椀。これがやはり一番よく登場、というよりほぼ毎日使っていますね。

漆というジャンルにあって、日用使い品の作家の草分けともいえる角さん。

また、hideが漆に魅せられ、真っ当な人生から道を踏み外すきっかけを作ってくれたと言ってもいい角さんの椀。

日々の器として、純粋に値段だけを考えると2万は高い・・・という思いもあり、金銭的にもっと親しみのもてる漆の器を作りたいとも思った。

とはいうものの、角さんの器は素朴でいて、気品があり、料理を選ばず、やっぱいい。

様々な思いが溢れ出てくる。

角さんが突然亡くなられてからもう1年になるのか・・・

また改めて偉人に敬意を表したい。