ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2023-34 ドラマ「ガラパゴス」・厳しい派遣労働の実態

2023年02月14日 | 日記
2週にわたってのNHKドラマ「ガラパゴス」見応えがあった。
主演 刑事 織田裕二、派遣社員 浦島慎之介 刑事 伊藤英明 他
今の社会の矛盾が反映されていた。
派遣労働者の厳しい現実が際いぐらいリアルに描かれているのだ。

内部告発しようとしていた派遣社員が自殺にみせられた殺人事件。
それを調査している中で、正社員と派遣労働者の格差。
大手企業のリコール隠しでおこる自動車事故。
その原因を内部告発しつつ起こった殺人。
報酬は派遣労働者の正社員雇用だった。願ってもかなわぬ正社員化。
雇用の調整弁として首を切られ住まいの宿舎をわずか1週間追い出される。
その後は・・安い宿を転々・・なければ・・使い捨ての労働力。

貧乏の鎖は俺を最後にしてくれ・・といって亡くなる一人の派遣労働者・・

ラストで普通に働いて普通に生きることが難しくなっている世の中
主人公がどこかおかしくないかと呟いてドラマは終わる。

日曜討論で政府・経団連会長・連合会長・都内の大学教授らが参加
「なぜ日本だけ賃金が上がらなかったのか。失われた30年。」
外国ではそれぞれ賃金が上がっていく構造で日本だけが?
それぞれの立場から発言があった。
この討論で参加していた学者が「政府・経団連・連合全てに責任がある」
とビシッと一挙両断していたのだった。

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2023-33 最後の伝令 菊谷栄物語

2023年02月14日 | 日記
釜石出身の小山さん29歳、戦後初、奨励会未経験のアマが将棋プロ編入試験合格。
5番勝負、4局目にして勝利。4月からプロの棋士。
私も学童で子ども達と将棋を打っている中で守りのいろいろな型を覚え面白さを知ったのだった。
3年生位まではどうにか、高学年の将棋好きな子には歯が立たなかった。
プロは何十手先、いや何百手先を読むのだろうか。とにかくおめでとうございます。

昨日の演劇鑑賞会は今まで最も良かった演劇の1つだった。
劇団扉残座、演出、横内謙介、キャスト総勢20名。
時は1937年、昭和12年 日中戦争に出兵することになった菊谷栄の物語である。
菊谷栄は津軽出身。
昭和初期、あのエノケンと組み、浅草で人気絶頂を誇ったレビュー作家である。
エノケンのダイナ、エノケンの洒落男、私の青空など明るくにぎやかな音楽とともに
華やかなレビューシーン。
浅草の仲間の誰にも別れを告げず、通知がきて、故郷の青森に戻る菊谷栄。
反転して故郷で親族、や地域の人達となどと満州へ出征直前での一夜。
そこに昭和初期の地方の貧困の中の身売りされ逃げていた劇団員マツリが伝令となり、
レビュー作家の元へみんなの手紙を届けにきたのだった。
伍長のなった菊谷と部下の5人の若者たちが翌日の出征し軍用列車で広島へ出発することになる。
その軍用列車は品川で一時停車することを知り
マツリは今度はその伝令を浅草の仲間に知らせる。
その知らせを受け取ったエノケンたちが取った行動は。・・
ショーを見にきた観客にこの事を打ち明け、見送りにいってくるまで待ってくれと頼み込む。
そして観客は・・その頼みに快く「行ってこい」と送り出してくれるのだった。
「俺たちはまっているから」と。
感動的なラストシーンだった。
品川駅の再会と別れ。
菊谷栄はその後、二度と帰る事はできなかった。劇作家として才能あふれた菊谷栄。
35歳。もし生きて戻っていたら、エノケンとどのようなレビューをつくっていただろう。



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