ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2023-30 すいかは職人的技術が必要

2023年02月09日 | 日記
今日はすいか講習会があった。
はじめは農薬の安全な使用の講習だった。
葉物に残留農薬が検出されやすいので適正に使用するようにとのことだった。
主な原因はラベル通りの使用量オーバー。散布器具の洗浄が不十分。土壌残留・農薬の飛散だった。

次はいよいよすいか栽培についてだった。
今年は長雨により、生産物の生育がわるくてスイカも同様だったとのこと。
道理でか。いつもより1週間から2週間スイカの収穫が遅れたのだった。

スイカ産直の現状報告として
過去30年間でスイカ・メロンの作付け面積と出荷量は約60パーセントも減少しているのだった。
ちなみにイチゴは25パーセント減少。キャベツは4パーセント増加。ブロッコリーは4割以上増加だった。
なぜ?
生産面からみるとすいかは機械化ができない作物だからだ。
温度・草勢管理や交配、収穫の見極めなど職人的要素が大きい作物なのだ。。
それに比べ、ブロッコリー、キャベツ、ネギなどは植えて収穫まで機械化されているのだ。
しかもスイカは収穫での肉体的負担が大きいし、収入をえるまでのリードタイムが長い特徴があると。
つまり、他の作物より労働集約的で雇用型農業に不向きであること。
運転資金が掛かることが減少の要因だと分析されていた。
消費面からみるとすいかは冷蔵庫に入りきれない。
コンビニスイーツがお手軽で確実で嗜好や生活様式の変化によると。国民的なフルーツ離れだという。
これではお米と同じではないか。・・
それを上回るおいしいスイカ栽培についての説明があった。
秀品率を下げる原因は変形・空洞・糖度不足、タンソ病、うどんこ病だ。
これを取り除くには
1に地温確保、定植時に地温17度以上確保する。定植1週間前に圃場準備を終える。
2にツルを揃える
3に着果棒の活用で収穫の目安を正確に把握する ということだった。

昨年にもまして
具体的な圃場の様子をみながらの説明で課題の対応の仕方のヒントがつかめた。
4月から5月の定植までの作業が収穫にいかに大事かがよくわかった講習会だった。













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