ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2023-48 はだしのゲン削除をめぐって

2023年02月28日 | 日記
今日は穏やかな天気で最高気温13度で4月上旬の気温だと。
午前中はスイム、50mを60本と3キロ
アップとダウン含めると4キロ近く泳いだ。
午後は所属する退職者の支部長が集まっての県会議。多少の疲労感。

今日の日報でようやく取り上げられた感だったのが「はだしのゲン削除」問題だ。
広島県は被爆された県だけに、かつてから独自の平和教育を実施している。
たとえば8月6日には全校登校日で平和教育を行っている。
その流れから各学年3時間の平和教材を使用してのことだと推察できる。
その教材「はだしのゲン」が浪曲の部分が理解し難い。とか
被爆した母親に滋養あのあるコイを与えるために資産家の池からコイを盗んだ場面がどうかと
クレームがついたのだった。
枝葉末節だ。分かりにくい所は説明すればいいだけのことである。
中沢啓二さんの体験をもとにした力作である。
その原爆の恐ろしさが漫画だけに描写がリアルに読み手に伝わってくる。
未来をになう子どもたちに伝えて続けることが大事なことである。
それが、一部の人達によって削除されるとは、残念でならない。

以前、図書館司書教諭でもあり図書館で多くの本に接した立場でもあった。
この本はどこの学校にも図書館にもおかれているシリーズの蔵書だ。
しかし数年前に全国で、この本が心ない人達にきられたり傷つけられ、
一般書架から撤去することもあったのは記憶に新しい出来事だ。

読書を推進する側では「はだしのゲン」は良書の1冊であり、
多くの人に読んで貰いたい1冊でもある。
削除を撤回してほしいと願うばかりだ。









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2023-47本番公演まで1か月

2023年02月26日 | 日記
朗読劇「あの日から」の公演に向けて
1月下旬から毎週日曜日の午後から4時間たっぷり練習を行っている。
公演は3月下旬。丁度1か月後だ。
当初14名だったが、日程などの都合で現在11名で発表に向けて取り組んでいる。
配役は先週、決まった。
6場面に区切それぞれりナレーターと配役とに分担されている。
今週、チラシも完成されていた。
演出がきめ細かく、毎回学ぶことが大変多くためになる。

ナレーターは情景や心情が聞き手に想像できるように読む
場面転換のシーンが変わる前ははっきりという。
セリフはセリフ言葉にならないように、登場人物の自然な会話に心がける。
山登りシーンではセリフが壊れない程度に距離を考えて変化を付ける
呼吸と言葉は切ってもきれない関係がある。
どんな場面か、しっかり読み、それに相応しく、たたみかけたり強弱やテンポで変化をつける。
ナレーターは丁寧に読むだけでは聞く側には残らず、スルーされてしまう。強弱、テンポを大事に。
配役では役になり切ること、上に語尾をあげ過ぎると軽く感じてしまう。
等々
アクセントでは平板、頭高 尾高読み、など
場面、場面をストップをかけられ、実に丁寧に指摘された。
以前、故前田アナウンサーから同様なことを指摘されたのだった。
時にそれを上回るアドバイスを演出家からダメ出しされ
参加者それぞれチャレンジ精神で磨きあい、楽しく朗読劇に取り組んでいるのだった。



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2023-46 震災後と重なる、「キーウ子どもたちの冬」から

2023年02月26日 | 日記
昨日の報道番組から。
ウクライナのキーウのある学校で
各地から避難してきた子ども達が集まって授業を受けていた。
日々、子ども達は戦争の話は全く話題にせず、何気ない雑談をして過ごしていた。
侵攻を受けてい10か月、冬を前にその様子を見て
教師達はこれでいいのか。戦争を語り合う必要があるのではと苦悩していた。
あの3,11でもこのようなことがあった。
特に沿岸部では震災で被災にあった方々や子ども達が傷ついている姿を目前にして
ただ普段通り日常を過ごすこと、話題にすることで、思い出して泣き出したり
トラウマになるからと「あの事」はしばらくは避けていたのだった。
語り合うことで見つめる必要性、新たな学びがあるのでは、と腰をあげ、ついに全ての学年で
戦争の話をするのだった。
子どもたちは異口同音、ロシアが許せない、憎いと。
無表情の10学年(高校1年生)の女の子は絶対許せないと叫ぶのだった。
彼女は激戦地のマウリポリで地獄を味わっていた。
凍える寒さと暗闇の中で1か月に及ぶ地下室での生活。
その時の日記。
3/4朝 窓から炎が見え耳をつんざく音が聞こえ、恐怖にかられた。どうしてよいか分からなかった。
・飛行機がミサイルと爆弾を次々と落としてくる。恐怖と不安に怯える日々になってしまった。
3/21 以前よりも安全な地下室に移動した。この街は廃墟と灰しか残らない街になるに違いない。
・感情を捨てよう。感情を捨ててネズミのように地下でくらせばいいんだ。
・だんだん悲しみや怒りを感じなくなった。爆撃の音ももう気にならなくなった。

感情豊かな女子高校生が無表情にかわっていくのだった。自分を守るために。
それをみて、「おしになった娘」を思い出した。
民話で自分を守るために。敢えて話さず「貝」のように口を閉ざす。

色々な体験をしてきた子どもたちに
教師は憎むだけでは何も生まれない。憎まない勇気をもってほしいと語るのだった。
冬休みの課題を学年に応じて、絵画や作文や意見文などだす。

1か月後、子どもたちは、一歩成長した姿を見せていた。
その少しの変容に希望を感じとった。







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2023-45 ウクライナに春を・・子ども達の絵から

2023年02月25日 | 日記
ウクライナが侵攻されて1年。
残念ながら終息どころか長期化の懸念が見えてきた。

1年を前にして、マスコミでは様々な企画の報道をしている。
その中で目を引いたのはウクライナの子ども達の絵1000点の展覧会だった。
様々な絵があった。
浅野さんとウクライナの美術教師の20年にわたる交流から実現されたものだった。
子どもの発想は正直で面白い。
大人から見るとたどたどしい描写力で落書きとしか思えるような絵でも
ひとりの感性が見えるのだ。
これは、長年、教師をしながら教わったことであり、気が付いたことだった。
大人は形や模倣から入るが子どもは直接かきたいまま描く。
特に活動的な男の子の描くものは面白い、伸び伸びと手や足がながくなったり
時には画用紙から収まらなかったりする。
あまり遊び回らない子どもは概念的な絵を描く。それそれ個性的などだが。
こんなふうによく見て自分の目で描くので世界に一つだけの作品になるのだ。

ウクライナの8歳の子どもの絵、ハルキウの街の絵があった。
侵入前に同じ子どもが描いていた絵と対比できた。カラフルな色づかいで明るい街。
それに比べ、赤と黒で描かれた焼かれた街。一目瞭然、悲惨さが伝わってきた。

もう1枚、インパクトの強い絵だった。
体の腕と足が骨がむき出しになって血が流れて、眼が潰れていた絵だった。
これは酷い。残酷だ。9歳の女の子が描いた作品だった。
でも勘違いだった。
これは「未来の人間」という。不死身な体なのだ。壊れてもすぐ部品交換ができるのだ。
そんな願いをこめて描いたと。
子ども達の絵から、今おかれている状況が伝わってくる。

ウクライナに1日も早い春を・・


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2023-44 抱腹絶倒、落語会

2023年02月23日 | 日記
午後からたっぷり3時間の名人落語会。
会場の県民会館大ホールはびっしりだった。
演目と出演者は以下の通り。
粗忽の釘 柳家ごんの助 漫才 おぼん・こぼん 龍馬伝 4代三遊亭えん歌
紙切り 林家正楽 火焔太鼓 柳家ごんたろう

昨年も訪れたおぼんこぼん。昨今は「仲の悪さ」を売りにしているようだが
いったん舞台に上がれば絶妙な間で爆笑トーク。

紙切りは感心芸、客席からの注文に応じ、1枚の白い紙にハサミを入れ
あっという間に人や物や風景を浮かびあがらせる。凄い技術だ。
今回のリクエストはWbc、椀子そば、ひな祭り、エトセトラ。時計で測ってみた。
難しかったのはWBCでも4分以内。大体3分程度か。観客から凄いと思わず歓声が。
笑い転げたのが龍馬伝。噺の本筋よりも脱線部分を楽しむスタイルだ。
龍馬の生涯をたどっているのに円歌の脱線が面白い。大笑いしているうちに
元の話を忘れてしまう。初代林家三平を尊敬しているそうな。今日は天皇誕生日。
天皇さえ笑いの一部へ、他に長島茂雄なども。とにかく面白いかった。
次は火焔太鼓。古典落語だ。古道具屋の火焔太鼓の魅せられたお殿様。
城に火焔太鼓を持参。その売買の様子。300両の大金を手にした店主とかみさんのやり取り。
最後、半鐘は要らないじゃんじゃんでオチ。

暗いニュースが続くこんなご時世の中で、久しぶりに何も考えず、たっぷり笑った落語会だった。


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