ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2023-47本番公演まで1か月

2023年02月26日 | 日記
朗読劇「あの日から」の公演に向けて
1月下旬から毎週日曜日の午後から4時間たっぷり練習を行っている。
公演は3月下旬。丁度1か月後だ。
当初14名だったが、日程などの都合で現在11名で発表に向けて取り組んでいる。
配役は先週、決まった。
6場面に区切それぞれりナレーターと配役とに分担されている。
今週、チラシも完成されていた。
演出がきめ細かく、毎回学ぶことが大変多くためになる。

ナレーターは情景や心情が聞き手に想像できるように読む
場面転換のシーンが変わる前ははっきりという。
セリフはセリフ言葉にならないように、登場人物の自然な会話に心がける。
山登りシーンではセリフが壊れない程度に距離を考えて変化を付ける
呼吸と言葉は切ってもきれない関係がある。
どんな場面か、しっかり読み、それに相応しく、たたみかけたり強弱やテンポで変化をつける。
ナレーターは丁寧に読むだけでは聞く側には残らず、スルーされてしまう。強弱、テンポを大事に。
配役では役になり切ること、上に語尾をあげ過ぎると軽く感じてしまう。
等々
アクセントでは平板、頭高 尾高読み、など
場面、場面をストップをかけられ、実に丁寧に指摘された。
以前、故前田アナウンサーから同様なことを指摘されたのだった。
時にそれを上回るアドバイスを演出家からダメ出しされ
参加者それぞれチャレンジ精神で磨きあい、楽しく朗読劇に取り組んでいるのだった。



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2023-46 震災後と重なる、「キーウ子どもたちの冬」から

2023年02月26日 | 日記
昨日の報道番組から。
ウクライナのキーウのある学校で
各地から避難してきた子ども達が集まって授業を受けていた。
日々、子ども達は戦争の話は全く話題にせず、何気ない雑談をして過ごしていた。
侵攻を受けてい10か月、冬を前にその様子を見て
教師達はこれでいいのか。戦争を語り合う必要があるのではと苦悩していた。
あの3,11でもこのようなことがあった。
特に沿岸部では震災で被災にあった方々や子ども達が傷ついている姿を目前にして
ただ普段通り日常を過ごすこと、話題にすることで、思い出して泣き出したり
トラウマになるからと「あの事」はしばらくは避けていたのだった。
語り合うことで見つめる必要性、新たな学びがあるのでは、と腰をあげ、ついに全ての学年で
戦争の話をするのだった。
子どもたちは異口同音、ロシアが許せない、憎いと。
無表情の10学年(高校1年生)の女の子は絶対許せないと叫ぶのだった。
彼女は激戦地のマウリポリで地獄を味わっていた。
凍える寒さと暗闇の中で1か月に及ぶ地下室での生活。
その時の日記。
3/4朝 窓から炎が見え耳をつんざく音が聞こえ、恐怖にかられた。どうしてよいか分からなかった。
・飛行機がミサイルと爆弾を次々と落としてくる。恐怖と不安に怯える日々になってしまった。
3/21 以前よりも安全な地下室に移動した。この街は廃墟と灰しか残らない街になるに違いない。
・感情を捨てよう。感情を捨ててネズミのように地下でくらせばいいんだ。
・だんだん悲しみや怒りを感じなくなった。爆撃の音ももう気にならなくなった。

感情豊かな女子高校生が無表情にかわっていくのだった。自分を守るために。
それをみて、「おしになった娘」を思い出した。
民話で自分を守るために。敢えて話さず「貝」のように口を閉ざす。

色々な体験をしてきた子どもたちに
教師は憎むだけでは何も生まれない。憎まない勇気をもってほしいと語るのだった。
冬休みの課題を学年に応じて、絵画や作文や意見文などだす。

1か月後、子どもたちは、一歩成長した姿を見せていた。
その少しの変容に希望を感じとった。







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