2023-37 フランス年金改革反対100万人デモ

今年の１月フランス全土で１００万人以上が参加したデモがあった。
フランスの人口は７０００万弱、それからみると大規模である。
現在６２歳になっている年金支給開始年齢を６４才に引き上げるという内容に
若者を含む、幅広い年齢が参加して怒りのデモを起こしたのだった。
フランスでは２０１０年に６０歳支給開始が６２歳に引き上げられたばかり。
多くのフランス人からみて人間らしく豊かにくらす権利の侵害であると。

これを日本と比較してみたい。
日本では２０００年（平成１２年）に６０歳年金支給開始が６５歳に引き上げと法律改正。
それ以降、好青年は段階的に引き上げられ、昭和２８年生まれから２年おきにひきあがってきている。

日本ではフランスのように全世代で反対の意思を示しただろうか。
高齢者問題として一部の年代の問題として片付けられ、他の世代は無関心、
あるいは高齢者は年金が高いが自分たちはどのくらい下がるかというような受け止め方でなかっただろうか。

これはフランス革命を通した民主主義国家と日本の国民性の違いなのだろうか。
それとも将来の年金という課題に対して
若い世代と高齢者の世代が分断されてた結果、まとまった声として上がらないのだろうか。