ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2020-110 退女教の「音読会」

2020年10月31日 | 日記
久しぶりに地元の集まりがあった。
今年度三回目である。
今回の内容は「音読を楽しむ」である。

それぞれが好きな教材を持ち寄った。
そこで向田邦子の戦時中の幼い妹の疎開を書いた「字のない葉書」を選んだ。
幼い妹は字が書けない。そこで父は元気なら
記号の○をつけて出すようにさせたのだった。
しかし、ある日×にかわったのだった。・・・・

最近の出来事として入院中の母との面会ができない。そこで「字のない葉書」を思い出し
封筒と便せんを渡して簡単にやりとりをしようと思いついた。
しかし軽い認知の母が分かるのだろうか。
声に出して読んだり計算は、できるのだが。
それで簡単に一言かいてくれて無事が分かればといいと思ったのだった。
宛名も書いた封筒を渡した。

こちらの近況報告を書き写真同封して看護師さんに渡した。
母の返事は一言「元気です」であった。
まずはこんなやりとりを当面続けようと思っているのだが。

さて、他の方の教材で感銘を受けたのがいくつかあった。
一つはイギリス人で「かえるのしっぽ」に登場するペニシアさんの夫の正さんへの手紙であ
った。数年前に視力をなくしたペニシアさん。夫への想いがつまった手紙。
もう一つは
マルテイン・ニーメラー牧師の詩である。
ナチス独裁時代のいわれるままに抵抗せず受け入れていく
市民の取り返しが付かない失敗を指摘している詩である。
 



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2020-109 2020県消費者大会

2020年10月30日 | 日記
今年の消費者大会はコロナで分科会がなく
全体会の講演のみの内容であった。

講師は国会パプリックビューイング代表の上西充子さん(法政大教授)
国会の中の答弁を「ご飯論法」と揶揄したのは有名である。

*ご飯論法とは
朝食にパンは食べたがご飯は食べていないので
ご飯は食べたかという問いに食べないと答える。
質問者はご飯(朝食)は食べたかと聞いてるのだが答弁は「食べない」とゼロ回答するのだ。

今までの国会はこのようにはぐらかし答弁が多々あり
聞いていてあきれる場面が数多くあったのだった。

この上西さんが講演と聞いて参加したがコロナでオンラインの講演だった。
しかし、さすが歯切れが良く論理的で聞いてすきっと入ってきた。
聞いていて無駄がないのだった。

さすが国会答弁を分析している人物の力量を感じさせた。

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2020-108 こまつ座 観劇

2020年10月27日 | 日記
こまつ座といえば、井上ひさし。亡くなって10年が過ぎた。
今回は「私は誰でしょう」という長い三時間の演劇鑑賞だ。
主なあらすじ
敗戦直後の昭和21年7月。ラジオ番組「尋ね人」が始まった。
戦争で離ればなれになった人々を探す無数の声が全国から届いた。
占領下の日本を監督するCieの事前検閲を受けながら番組制作にひたむきに
取り組む3人の女性川北など(朝海ひかる元宝塚)分室員。
そこへ日系二世のフランク(吉田栄作)が担当者として訪れる。
そんなある日自分が誰か探してほしいという一人の男がやってくる。
これが場面設定だ。
自分が誰か分からないという依頼を受けて一つ一つが明らかになってくる。
尋ね人は災害でラジオが威力を発するのはあの3,11とダブって感じられた。
戦争に巻き込まれ当時の混乱が想像できた。
しかし広島・長崎の原爆での被災地を取り上げることは当時の占領下では
許可されなかったのだった。
それをあえて危険をおかし実行しようとしたスタッフ。
結局、放送する直後つかまり、三ヶ月後釈放される。
当時のおかれた状況だったのだ。
自分の仕事に誇りを持ちけなげに生きる人たちが描かれていた。
少し残念なのは、つぶやきなどの台詞がコロナ対策で⒉席離れて座ったため
広がった会場にしっかり届けられず聞こえなかった台詞があったことだった。







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2020-107 母の入院

2020年10月19日 | 日記
100才と一ヶ月を目前にして母が入院した。

デイサービスで椅子から落ちたようだ。
そのときお尻を打ったらしく
帰宅してから痛がったらしい。
翌日も着替えをしてデイサービスへの準備をしたらしいが
熱も出てきて、横になって立ち上がれなくなったそうだ。

それで救急車で搬送されたのだった。

知らせを受けてあわてて病院に駆けつけた。
意識はしっかりしていたが熱があった。
体を動かそうとすると痛がっていた。
幸いなことに骨には異常がなかったようだ。

検査の精査と打撲のため一ヶ月入院することとなった。
この時期、入院したら面会できない。
仕方がないことだ。
母にはゆっくり休んで
まず怪我を治してほしいと願うばかりだ。





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2020-106 文学座 「女の一生」

2020年10月18日 | 日記
岩手山が初冠雪とか。
コロナでの久しぶりの演劇鑑賞。
ほっとさせる時間だ。

女の一生は
故杉村春子の代表作。
初演はなんと1945年戦時中とか。長い積み重ねの作品だ。
今回の主演は山本郁子。
1905年(明治38年)日本が近代国家になり始め
天涯孤独のけいが不思議な縁で拾われ当時の清国と貿易で一家を成し遂げた堤家の一員となる。
その当主はすでになくなり、しずが弟章介と困難な中、生き抜いていた。
やがてけいは闊達な気性を見込まれ長男伸太郎の妻となる。
けいは次男の英二への思慕を断ち切り堤家の経営に乗り出す。
やがて戦時中、英二は反戦の立場で追われる身となる。
そして捕まる。かくまわず差し出したのはなんとけいだった。・・・・
時は過ぎ戦後。
20年ぶりの再会を果たす英二とけい。・・
というストーリー展開だった。
生で鑑賞する久しぶり演劇。
一体感が感じられ感動が共有できる空間だった。

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