制御屋の雑記

気になる出来事や感じたことなどを、すこしばかり言ってみようかとw

歓迎すべき「タカ派」との言いがかり

2006-02-01 | 国内政治
『台湾の声』より寄稿分を転載します。
同意します。
外国の方からこんな正論を聞かされるとは恥ずかしいかぎりです。
アメリカは無条件に受け入れたのに。゜・(;ノД`)・゜。

        P・リー
 日本政府が李登輝先生にビザなし訪日を認める見通しであることを産経新聞が報じたので、さっそく中国人は反応を示しています。香港の亜洲時報は「日本の外交部門では親中派が全面的に勢いを失い、タカ派が優勢だ。
 最近、中国が喜ばない前総統李登輝は、タカ派の外交のコマとなっている」と真剣に論じているのは、中国人の代表意見のようで、とてもおもしろいと思います。

 日本人が中国に従わないからといって、「タカ派」だとか「李登輝をコマにしている」だとか言いがかりをつけ、まるで中国に喧嘩を挑んでいるかのように考えるのは、いかにも好戦民族ならではのわかりやすい発想です。まるでヤクザのようです。しかしヤクザには、強い相手にはそれなりに付き合い方があります。弱い相手に対するのとは違う「友好」のやり方があるのです。少なくてもゆすったりはしません。かえって遠慮してくるのです。なぜなら強い相手を脅しても、疲れるだけだし、本当に喧嘩になって自分が痛い目にあうかもしれないからです。だから日本政府は最初から李登輝先生の自由な訪日を認めてくればよかったのです。靖国神社の問題でも、中国はまえほど強硬な態度を取れなくなっていることも忘れてはなりません。

 日本政府は「タカ派」と呼ばれた以上は、「タカ派」で通したほうがいいでしょう。又弱みを見せると、ヤクザも混乱して、いつまでも紛糾は続く。李登輝先生が「コマ」だというなら、中国人には「コマ」として有効なわけだから、本当に「コマ」(外交カード)にした方がいいと思います。私は李登輝先生自身もそう願っていると思っています。なぜなら李登輝先生は無私の人で、たんなる個人旅行よりも、台湾や日本の将来を考えた上での旅行をされたがっているはずだからです。中国も馬鹿ではなく、それがわかっているから大反対しているのです。日本政府もそれがわかっているので、いつもびくびくしてきたのです。

 日本政府は李登輝先生を煙たがるのではなく、歓迎した方がいいのです。中国から批判されたら、「主権に属する問題なので、干渉はするな」とはねつけてしまえば、中国は何も言えなくなるから、それで解決なのです。
「勇気がない者は中国人と付き合うな」
という教訓は、中国人通には常識だから、この言葉を広めましょう。

 ところで中国に対する勇気ある態度とはどういうものでしょうか。科学的に説明すると、それは中国にNOをいって、中国政府から憎まれている人を見ればわかります。陳水扁総統は妥協ばかりで、すっかり馬鹿にされていますから例外ですが、石原知事はそうですし、小泉首相もそうでしょう。しかし筆頭はやはり李登輝先生なのです。あの方はたった一人でいつも中国を慌てさせているのです。これはすごいことではないでしょうか。
 今回は日本政府を「タカ派」に変えてしまいましたし・・・。

コメント (2)
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