高橋靖子の「千駄ヶ谷スタイリスト日記」

高橋靖子の「千駄ヶ谷スタイリスト日記」

5月16日  突発性所有欲 

2005-05-18 | 千駄ヶ谷日記
14日、数ヶ月前から予定していた小三治さんの独演会は、体調の関係でドタキャンして、友人に譲った。
後で聞いたら、中野ZEROホールの前から2列目だったそうで、そんな幸運が今後あるはずもないだろう。
あの伝統的、かつクリエィティブな噺が頭の上に降ってきたわけか、、、
茂一さんの笑いの次の日に、小三治さんの笑いがつづいたら、これはもう、すごい贅沢だったろうに。
でも、独演会が終った後は、みんな始発まで飲みつつしゃべったそうなので、やっぱり自重してよかった。よいものを鑑賞するには、こちらにもそれ相当の体力が必要なのだ。
私は他界してしまったほかの名人達の話を聴いてないごく初心者だけど、こうなったらお願い、小三治さん、長生きしていいパーフォーマンスをつづけてね。私も長生きをこころがけますので。

今日は調布の撮影所でカメラマンの十文字美信さんといっしょ。
十文字さんもブログをなさっていて、日々の出来事はほぼ実名だそうだ。
「そこのところがむずかにいよね」などとはなしあう。久しぶりに同級生みたいに。(とはいえ、それでも私のほうが年上なんですけど)

スタジオと控え室(衣装・メイク)と、100メートルぐらいの所を往復する。
今日は陽射しが明るくて、風が強い。
衣装室の前のスタジオは先日火事になったばかりで、急場の塀に囲まれて
工事中だ。
隣の控え室はどうやら、サッカーの中山ゴン選手らしい。白いバスローブの姿が別のスタジオに入ってゆくのを遠目にちらっと見た。残念、あと3秒早かったら、すれ違うことができたのに。
私のほうは、と言えば、長年お付き合いのあるキュートな女優さん。 彼女が持っているデジカメがカッコイイ。裏側がキャメル色の革の コンタックスで、レンズはツアイスだ。
早速、欲しいな、と思う。
「いくら?」
「4万円か5万円だったかな」
「そんな値段じゃ、買えないよ、きっと」と十文字さん。
一瞬で結論が出た。私のデジカメは古くて、デカい。商売道具だもの、進化させたっていいでしょ。突発的に欲しくなったわけじゃない。
合間にそっとカメラ屋に電話をする。
いろんなところで「もうそれは一ヶ月前に終ってます」 「そのメーカーは撤退しています」などといわれて、いつものシツコサが頭をもたげる。
ついに千葉のヨドバシカメラで発見。値段は4万5千円だった。

写真 (撮影・熊谷朋哉) 撮影が終ったメイク室で。シンコー ミュージックから出る「グラムロック全集」のインタビューを受ける。 (近頃こういうの多いかも)


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4 コメント

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グラムロック全集 楽しみ! (shiori)
2005-05-18 03:31:30
 撮影の合間にそっとカメラ屋さんに電話するところが、Yaccoさんの奥ゆかしさだと思います。私もアナログ人間の癖にカメラ好きなんですが(特にライカ。でもコンタックスも好きです)、デジカメを新しく換えるタイミングが難しくて……。カタログを比較しだすと際限なくて、本当に鉄道オタクその他オタクの方の気持ちがよくわかって困ります。

 それにしても楽しみなのは、「グラムロック全集」に載るYaccoさんのインタビュー。今からワクワクしています。ボウイやU2の本も手掛けられた熊谷朋哉さんによるインタビューなら、絶対おもしろいでしょうね! 書店に並ぶのを心待ちにしています。





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やっぱりデザイン (saimon)
2005-05-19 00:22:06
落語の初心者?小三治を聞くんじゃ、そうでもないんでは。小三治さんは落語は趣味で、仕事と思ったらあんな冗談やってられないよ、なんて言ってる見たいですね。

shioriさんじゃないけどカメラってお宅になりがちなアイテムですね。やっぱりデザインがキーになりますよね。一瞬にして決まり!さすがの目を持ってるんですね。そして、そおっとしつこく探してしまう。感服です。そのうちそれで撮ったものがここにもUPされるのを待ってます。画質は関係ないけど、撮るときの気持ちが変わると思いますよ。ではでは
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素敵なデジカメ、、 (MIYAKO)
2005-05-19 21:15:40
うわー。今度、ぜひ、そのデジカメで写真撮影した写真と、そのデジカメも…千駄ヶ谷日記で見せて下さい。高橋さんが恋に落ちた(?)デジカメ。見てみたいです。
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楽しみです。 (YORK)
2005-05-19 21:23:57
グラムロック全集。スタイリストとしてのお仕事場、スタジオメイクルームでインタビューを受けるなんて。カッコイイですね。何時発売なのかな。楽しみです。

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