![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/ce/56c96a54a616132b3c71317247c23e6a.jpg)
青山のアンデルセンでアートディレクターの福田さんとランチしたあと時間の隙間があったので、ZUCCAに寄った。
ほとんど無意識状態でお店に入ったとたん、ある世界に引っ張り込まれた。
そこに流れている音楽が店の空気を振動させている。
そこにかかっている洋服たちが音楽に共鳴している。
私はじっと佇んで曲に聴き入った。フラワー・トラべリング・バンドの「サトリ」だ。それも「これがフラワー・トラべリング・バンドの音だったろうか?」と耳を疑うほど、エキゾチックな音に満ちている。この古典的な響きは、当時の録音のままなのだろう。
ジョー山中の”サンシャインエブリデイ”のリフレインが身体にじーんと残る。
店員さんに「この音楽、有線ですか?」と聴いたら「ちがいます。これはデザイナーの小野塚がこのシーズンのテーマにした曲なんです。それで、今シーズンはこれを店で流してます」
道理で洋服たちが共鳴しているはずだ、と思った。
私が動けなくなって曲に聴き入ったのも、そのせいだった。
私はお守り状態で持ち歩いている見本の本を取り出した。
「あの、ジョーってこの人なんです。ここにフラワー・トラべリング・バンドのこと、書いてあります」
それから階段を上がってカフェの脇にある「COW BOOKS」(本屋さん)に立ち寄った。
私はカウ・ブックスでときどき貴重な発見をする。アンアンの創刊号や宇野千代さんの「刺す」の初版本などを見つけている。
ここで、アンデルセンにいたるまでの午前中の行動を告白してしまおう。
午前中、新宿の紀伊国屋本店に行った。読売文学賞を受賞した宮内勝典の「焼身」を買うためだった。
1階で買ってから、2階、3階と売り場を歩いてみた。若い頃からよく来ているこの店。
30数年前、「表参道のアリスより」を出した時は一瞬売り場に私の本が並んだのを目撃して、ドキドキしたものだった。
こんどの「表参道のヤッコさん」はどうかしら、、、
一階に降りてゆき、さっき本を買った店員さんを見つめた。
そしてまた本を見つけて、その店員さんに渡した。町田康の「東京飄然」といしいしんじの「雪屋のロッスさん」。
ふたりとも小三治さんを追いかける落語仲間なんです、、、そして今度私も本を、、って言いたかったけど、言えなかった。
それから「日々の泡」(週間ブックレビュー推薦)と「河岸忘日抄」と合計5冊買って、5冊目にやっとその店員さんに「あのー」と切り出した。
そしたら、その店員さんに「あ、その本、入れることになってますから」と簡単におっしゃった。
1冊目を買ったときは店内はまだすいていた。
5冊目間を買う時は、もう混んできて店員さんは忙しくなってしまった。
私はあわてて「発売前に、これ読んでみてください」となけなしの見本を手渡してきてしまった。
そしてZUCCAのあとは2時から、下北沢の本多劇場で「夫婦犯罪」(片桐はいりさんなど出演)を観た。
そのあと、みんなで劇場の前の台湾料理屋で早い夕ごはんをわいわい食た。
今私は「小さな食卓」というブログをやっているが、みんなで食べる「大きな食卓」も楽しい。
そのこと書こうと気付いたのはさんざんご馳走になってから、帰りの電車のなかで重たい胃袋を意識した時だった。
あ、デジカメで撮っておけばよかったわ、と思ったときは、もう遅かった。
写真・ 70年代のジョー山中と私。原宿レオンでのスナップ。
あ、この写真を「表参道のヤッコさん」にいれるのわすれた。せっかくジョーさんがOKしてくれたのに。 (撮影・染吾郎)
ほとんど無意識状態でお店に入ったとたん、ある世界に引っ張り込まれた。
そこに流れている音楽が店の空気を振動させている。
そこにかかっている洋服たちが音楽に共鳴している。
私はじっと佇んで曲に聴き入った。フラワー・トラべリング・バンドの「サトリ」だ。それも「これがフラワー・トラべリング・バンドの音だったろうか?」と耳を疑うほど、エキゾチックな音に満ちている。この古典的な響きは、当時の録音のままなのだろう。
ジョー山中の”サンシャインエブリデイ”のリフレインが身体にじーんと残る。
店員さんに「この音楽、有線ですか?」と聴いたら「ちがいます。これはデザイナーの小野塚がこのシーズンのテーマにした曲なんです。それで、今シーズンはこれを店で流してます」
道理で洋服たちが共鳴しているはずだ、と思った。
私が動けなくなって曲に聴き入ったのも、そのせいだった。
私はお守り状態で持ち歩いている見本の本を取り出した。
「あの、ジョーってこの人なんです。ここにフラワー・トラべリング・バンドのこと、書いてあります」
それから階段を上がってカフェの脇にある「COW BOOKS」(本屋さん)に立ち寄った。
私はカウ・ブックスでときどき貴重な発見をする。アンアンの創刊号や宇野千代さんの「刺す」の初版本などを見つけている。
ここで、アンデルセンにいたるまでの午前中の行動を告白してしまおう。
午前中、新宿の紀伊国屋本店に行った。読売文学賞を受賞した宮内勝典の「焼身」を買うためだった。
1階で買ってから、2階、3階と売り場を歩いてみた。若い頃からよく来ているこの店。
30数年前、「表参道のアリスより」を出した時は一瞬売り場に私の本が並んだのを目撃して、ドキドキしたものだった。
こんどの「表参道のヤッコさん」はどうかしら、、、
一階に降りてゆき、さっき本を買った店員さんを見つめた。
そしてまた本を見つけて、その店員さんに渡した。町田康の「東京飄然」といしいしんじの「雪屋のロッスさん」。
ふたりとも小三治さんを追いかける落語仲間なんです、、、そして今度私も本を、、って言いたかったけど、言えなかった。
それから「日々の泡」(週間ブックレビュー推薦)と「河岸忘日抄」と合計5冊買って、5冊目にやっとその店員さんに「あのー」と切り出した。
そしたら、その店員さんに「あ、その本、入れることになってますから」と簡単におっしゃった。
1冊目を買ったときは店内はまだすいていた。
5冊目間を買う時は、もう混んできて店員さんは忙しくなってしまった。
私はあわてて「発売前に、これ読んでみてください」となけなしの見本を手渡してきてしまった。
そしてZUCCAのあとは2時から、下北沢の本多劇場で「夫婦犯罪」(片桐はいりさんなど出演)を観た。
そのあと、みんなで劇場の前の台湾料理屋で早い夕ごはんをわいわい食た。
今私は「小さな食卓」というブログをやっているが、みんなで食べる「大きな食卓」も楽しい。
そのこと書こうと気付いたのはさんざんご馳走になってから、帰りの電車のなかで重たい胃袋を意識した時だった。
あ、デジカメで撮っておけばよかったわ、と思ったときは、もう遅かった。
写真・ 70年代のジョー山中と私。原宿レオンでのスナップ。
あ、この写真を「表参道のヤッコさん」にいれるのわすれた。せっかくジョーさんがOKしてくれたのに。 (撮影・染吾郎)
FTB&JOE!FREAKなものでつい反応してしまいました(^-^ )どちらかといえば今も国内より海外の方が評価されているFTB&JOEですが…こうしてリアルな面々がフューチャーしている事に安心します。
特にあの時代のジョー山中氏らの生き様やクリエイトは日本のカルチャーそのものだったと感じます。Gカップスの映画「ワンモアタイム」は音楽中心でしたが、YaccoさんのBlogを拝見しているとYaccoさんやFTB等を通じた時代の記録的映画が出来ると凄く面白いしそうしたモノが今こそ必要だと思うのですが…誰かが云ったこの言葉また思い出しました。
『ナショナルなものしかインターナショナルにはなりえない』
『古いものは決して古くならない。新しいものだけが古くなる』
◇p.s1◇
クリストファーノーラン監督
「The Prestige」デヴィッド・ボウイの参加が噂されてますね!
◇p.s2◇
ジョー山中公式サイトOPEN!
http://www.joe-yamanaka.com/
ZUCCAからビデオもあずかりましたし、、。
公式サイト、拝見しました。ありがとう。
『WHY ARE YOU CREATIVE?』
Yaccoさんにとっては何でしょうか?
いつか気が向いた時にでも是非教えて下さい。ご自愛のほど…ではまた!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4812421578/503-5306586-2150368
さて、このたび、私が現在執筆しております、「やりなおしたい30歳以上のための就職読本」(幻冬舎・3月末発売予定)でぜひ、こちらのサイトをご紹介させていただきたいと思いまして、コメントをつけさせていただきました。
この本では、いろいろな職業についてのブログやホームページを紹介しており、こちらのサイトもそのひとつとしてご紹介させていただきます。
トップページとURL、それに簡単な紹介文での紹介になります。
もしよろしければ、書籍掲載の許可をいただきたく思います。
連絡先はyarinaoshi30@gmail.comになります。サイト名を明記していただけるとありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは失礼いたします。
ユージンさんの所等、確かに重複する箇所もありますけど、現地点から見た様子も沢山加筆描写されていて、個人的には「清志郎をそんなに誉めてくださって」とにまにまの箇所もあります。
正直、こんな厚くて熱い本とは思いませんでした。作る人々が「表参道のアリスより」の雰囲気を大切にしている気がして、まるで表参道ヒルズのよう?(まだ行ってないですがサイトで見た限りではそんな印象が)。本を作るって本当に大変な、責任のある仕事なのだなあ、と感じました。そして何より文章から伝わる約30年前と一ミリも変らないヤッコさん自身。これが一番すごいなあ。
私は確か直接教えていただいてここに来たような気もしますが、あとがきにわたくしなんぞの名前も載っていてなんだか照れ照れです。(現在のメールアドレスが分からないのでここに書かせていただきましたすいません。
本読みました。ヤス子さんと私とは物の見方が非常にちかかったことをこの本で発見できて、とてもハッピーです。
持ち上げすぎず、持ち上げなさ過ぎず、有名人も無名人も平等扱い、いいですね。ザンドラ、チャオ、林ひろきさん、フーチ,よしこチャン、山チャン、ゴローさんそして小夜子チャンなど。
ヤッコさんから、ボウイに僕のデザインしたクライスラービルディングジャケットをシリアルムーンライトで使うことで、当時かんさいさん=ボウイというイメージが強かったので、私自身で理解できなかったことが30年たって、理解できました。数年後、ボウイはラビングウイズエイリアンのプロモーションビデオで再びあのジャケットを着ていました。たぶん気に入ってくれていたのだと思いましす。後日、僕がポートベローでお店をやっていたころ、イマンが気にいこてくれて、よくきてくれましたが、なんとなくそのことを言いそびれてしまったこと残念です。
青木エミちゃんの名前が本に出ていたので先ほどそのことを電話したら、早速本屋へ行くといっていました。彼女も元気で六本木でお店をやっています。
僕は20年間外国で仕事をしていて、昨年の12月に日本に戻りました。
今後のますますのご活躍を期待しています。
お元気で
小栗壮介
PS プライベート扱いにしてくださいね
26歳の中国人です。
今、私は友達(女の子2人)と一緒に洋服を創っています。
たまたまネットサーフィンをしていたら、このブログに出会いました!
*カウ・ブックス*
私はカウ・ブックス中目黒店によく行っていました!桜の季節になると、中目黒店の外のベンチが最高です。ここでいつも意外なモノに出会えますね!
もっとたくさんの面白いキーワードが高橋さんの日記の随所に埋め込んでありますね…笑、面白いです。「お気に入り」に登録しましたので、また見に来ます!
このブログも、今回の本も、たくさんの写真が思いがけず生かされることになりました。たくさんの表現者に囲まれて、いつの間にか残った青春の財産です。