高橋靖子の「千駄ヶ谷スタイリスト日記」

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8月12-14日 BBQ 真夏の夜の夢 YAON35

2005-08-17 | 千駄ヶ谷日記
12日 代官山近く、旧山手通りのプロダクションで、毎年恒例のバーベキューパーティ。
代官山を散歩した後、広いテラスでジュウジュウいっている焼肉に突進。口のなかでとろけるレアなお肉を前後みさかいなくいただく。
アシスタントの悠子ちゃんには、胃の調子がイマイチだから今夜は無理かも、、、なんて言ってたはずでした。
ある代理店の若きコピーライターから、「ブログ読んでます」と。
実は昼間、夜はバーベキューだからざる蕎麦にしようと、
鳩森神社前の「ほそじまや」というお蕎麦屋さんにいったが、そこでも、若い男性に同じことを言われて気を良くしてたところ。
夜11時ごろまで日頃の仲間やなかなか会えない人たちとおしゃべりして帰宅。ドアを閉めたとたん、どっと大粒の雨が降り出した。

13日
横浜ランドマークプラザでシェイクスピアの「夏の夜の夢」を観た。
野外でやるので、ここのところの激烈なにわか雨がどうかな、と思ったけど、友人ととにかく行ってみた。
場所はこんなところがあったのか、うなるほど何かギリシャの野外劇を思わせる階段状の広く深い空間。
ウールーチンさんの京胡の演奏の後芝居が始まるはずだったが、あっという間に土砂降りの雨になってしまった。
駆け込んだところの目の前が無国籍料理の店で、さっそくあれこれとって食べる。
デザートまで食べて外の様子を見ると、雨が上がって、スタッフが広い会場を養生している。特に舞台になる階段を一段一段拭いて、出演者が滑らないようにする作業がつづく。
私たちがのんきにご飯を食べているあいだに、開演保留のまま、それでも、開演に向かって動いているスタッフがいたわけだ。
その間にも、決定は、30分後とか、電気系統のチェックにさらに30分かかるとか、2時間ぐらい遅れて開演することになったが、その場合の帰りの電車はこうなる、、、とインフォメーションもしっかりしていた。

さて、ドラマチックな雷雨の後のお芝居はどうだったかというと、これがとってもよかった。シェークスピアの「真夏の夜の夢」だから、面白いにきまっているのだが、去年は、有名な演出家によるものが、どうしても私の体温に合わなくて、途中で逃げました。(自慢しちゃうと、「真夏の夜の夢」はけっこう観てます)
リンゼイケンプ、野田秀樹さん、劇団忘れちゃったけど、ランドセルしょった妖精たちが出た小劇団のもの、東京乾電池の日本語と英語のセリフがならんでたもの、みーんな面白かった。
今回は山口馬木也さんと坂本美雨ちゃんをうっすらと知っているだけだったけど、きっと驚くほど練習と訓練を重ねたのだろう、ひとりひとりすごく活きていた。
妖精パックの青年は地底の客席から夜空につながる階段のてっぺんまで縦横無尽に駆け上がり、駆け下りていた。
昔、もう相当のおトシのリンゼイケンプが、ぷっくらとしたお腹をだしてパックを演じたのを観た。役者としての自己愛を捨てきれず、演出家に徹しきれないでいるみたいで、なんだかもの悲しくも、ほほえましかったっけ。
そういう、ベテランぽいひとは一切ない今回の役者さんたちは、せいいっぱい透明なエナジーを発していた。
帰りの電車で友人と「突然いいものみせてもらって得したねー」と語りあった。
あの雷雨までよかった。そのうえ入場無料の催しだったのだ。

14日
忌野清志郎さんの日比谷野外公会堂のコンサートに行く。
夕方から打ち合わせが入りそうだったのを、4時に変えてもらってどうにか済ませて、野音へ。5時30分、一曲目がすでに始まっていて緑の日比谷公園を聴きながら走って、会場へ駆け込む。
びっしりとうずめた観衆が清志郎さんに向かっているなかで、一番後ろの少し空き地になっているところで、ひとり無心に踊っている女の子がいたりする。
6時半ぐらいになると、少し夕暮になってきて、何十羽のカラスがゆっくり中空を舞って家路へ帰る。
夏の野音では、この時間のこの風景が大好きだ。
途中、突然サブステージなるものが現れて、清志郎さんは後方で歌いはじめる。後ろで観ていた私は真近に彼を観れることになった。
終戦記念日を控え、彼の「Love and Peace」の言葉が響く。
それからメインステージに戻り、そろそろ終わりかな、と思ったら、どんどんエネルギッシュになって、3時間のステージが終ったのでした。

この3日間のお祭り騒ぎが老後まで(まだまだですよ)続きますように。

写真(撮影・Yacco) 日比谷野外音楽堂。この明るさが、3時間かけて宵闇に輝く場所となる。 

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2 コメント

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ヤッコさんの3Days (わん。)
2005-08-21 23:36:53
美味しいお肉に(笑)観劇に、野外ライブ。

ヤッコさんに負けず劣らずパワフル清志郎さん。

真夏の日差しから、太陽が沈んで…

野外のライブ、素敵ですよね。

野音でのラブ&ピース。サブステージでの(間近の)清志郎さん。観たかったな!
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体温に合わない★ (せと)
2005-10-03 09:20:00
なんてエレガントな言葉でしょう。

私なんて、そのままストレートな

性格で。誤解も。

また、真似して使ってしまいそうです!

ポジティブに結ぶ。それは、今日

を汚さない、秘訣ですね!うふ。

山口馬木也さんの蜘蛛女のキスを

観たかったのですが、日程の都合

で。。次回を期待します。。



清志郎さんの思いやりを感じます。

後ろって、背伸びしたりしても

背が低いので、ぴょんぴょん飛ん

だり、笑、こんな時だけ、1m70

cm位だったらなあと思うのです。

YAONいってみたいです。

先日は吹奏楽やってました~★

オトナな図書館がありました!





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