岸和田市では、室蘭市でも現在導入に向けて準備を進めている「水難救助隊」についての話を伺ってきました。岸和田市は海岸線が室蘭よりも短く、貯水池が多いという違いがありますが、年間6件(H21年度)の水難事故のほとんどが車による海への転落事故だそうです。しかも海も池も透明度が著しく低く、目視による捜索は困難を極めるため、様々な工夫をして救助活動をおこなっています。海上保安部や警察との関係では、災害発生時は相互連携をとって救助に当たるそうですが、平常時については特にないとのことでした。室蘭は周りを海に囲まれており、海水浴場もあり運用方法が若干違ってくるものとの感想を持ちました。いずれにしても日頃の訓練が救助にも隊員自身の安全確保にも重要であることは当然です。そして、平成21年11月に完成した消防本部の建物は地下に免震装置を設置しており、震度6の地震の横揺れにも対応できるとの説明でした。同時に導入された高機能消防指令センターでは、全国瞬時警報システム(J-ALETⅡ)や119番通報発信表示システムにより一般電話に限らず携帯電話やIP電話を含めて、ほぼ全ての通報に対して瞬時に通報場所の特定が可能になっています。ただ、無線のデジタル化にはまだ着手できていないとのことでした。
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