【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

安いものには安いなりの理由がある

2020-04-22 08:48:52 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

「原価は売値の三割(が目安)」

って
お聞きになったことがあるでしょうか

おそらくおありだと思いますが
世の中の製品やサービスはだいたい
そのような構造になっています

では
コンビニで売ってる500円の弁当
原価はいくらでしょうか

仮に30%としましょう
では
原価150円で作る弁当そのものの
原価って幾らでしょうか

弁当は
弁当業者さんが作っていて
そこには光熱費も人件費も
掛かっているわけです

話はここで終わりません

では
150円から
光熱費と人件費を差し引いた
原材料費っていくらでしょうか

「原材料費率は売値の11%」

と聞いたことがあります
つまり55円ですね

白飯、海苔、漬物をベースに
惣菜が3、4種など弁当には
いろんなものが詰まっています
醤油パックやパッケージ
バランなんかも必要です

55円でどうやってそれらを揃えるのだろう…
(もちろん弁当業者さんの努力の賜物なわけですが)

そんなことを考えると
心穏やかではありません

製品やサービスというのは
社会を回り回って
最終的に消費者に届きます

消費者側からみると
購入物の向こう側には供給者があり
その供給者にも供給者が居て
とマトリョーシカのようなものです
たまねぎの皮、でもいいです

なんらかの製品やサービス
購入するときに
その源流まで思いを巡らせ
購入価格が妥当かどうか
考えることの大切さ
この例だけでも
わかるのではないでしょうか

安いものには
安いなりの理由があります
高いものにも
高いなりの理由があります

「安!」
「得!」

と安易に反応して
あまりよく考えずに購入すると
「質(※)」を見逃します
※「見えない質」「見えづらい質」は余計に厄介です

安さは基準にはなりません
安さは定義にもなりません

安さがそうなり得るのは
「一定の品質(または均質)」
という前提があってのことです

「料金」だけでなく
「品質」だけでなく
両者のバランスからはじき出される
「コストパフォーマンス」が大事なのは
翻訳も同じです


大丈夫じゃないです。見えてますよ。

2020-04-21 09:33:32 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

「Google翻訳を超えた!って巷で話題の]
「DeepL(ディープエル)って翻訳ソフト」
「あれ(翻訳の精度が)すごいよねぇ!」
「ほぼあれで(翻訳)出来ちゃうよね!」
「よし、ガンガン使うぞ!」

それ
ちょっと待ってください
いや

翻訳品質はまだ人間(翻訳者)には敵わない…
翻訳会社にはノウハウがあって…
安かろう悪かろうになりますよ…

などという
よくある営業トークを繰り広げて
出鼻をくじくつもりはありません

ただ
もちろんご存知だと思いますが
思い出してほしいのです

貴方が入力したテキストはすべて
貴方の懐(ふところ)から外に出て
もはや貴方の心のうちに秘めたるものではなく
"誰かが(※)アクセスできる"
ようになったってことを
※"誰かが"であり"誰もが"ではありません

Twitter、Facebook、Instagramその他SNSなど
"誰かに見てほしい"
ものについては結構です
見てもらうことが目的なのですから

でも
"誰にも見てほしくない"
"誰かに見られては困る"
ものならどうでしょう

さらに言うとそれが
仕事に関する機密事項であったり
お客様から共有された大切な情報だったら…

勘の良い方ならもう
お気付きかもしれません

貴方が無料の翻訳ソフトという
アプリを含むWEB(オンライン)サービスを利用して
入力したりコピペしたテキストは
"誰にも"
ではなくとも
"誰かに"
は見える状態になった(可能性がある)
ってことです

つまりそれは
"誰かに読み取られる"
"データとして抜かれる"
(可能性がある)ってことです

誰かが開発した(作ってくれた)
とても便利なツール(ソフトウェア)という
プラットフォーム上で行なう作業は
入力内容すべてを読まれているか
データを抜かれている可能性がある

SF映画やスパイ小説ではありませんが
その(可能性がある)ことを
忘れてはならないと思います

血液型占いや動物占い、戦国武将占いなどに
生年月日、年齢、性別、その他入力するのも
同様(の可能性があるの)です

今年後半の運気が上昇しようと
イノシシのような猛進タイプであろうと
武田信玄のような風林火山な性格であろうと
貴方の診断結果など
サービス提供側にはどうでもよくてただ
貴方の居る位置ほか可能なかぎりの個人情報
引っこ抜きたいだけなのです
(その可能性がある、ということです)

パソコンにインストールして使うソフトウェアでも
定期的なアップデート(更新)を求められます
あれも結局通信することになるので同じであり
ローカルだから大丈夫ではないと思います
(その可能性がある、ということです)

目先の些細なことにとらわれて
その裏に潜む大きな仕掛けに想像を巡らせること
忘れてはなりません

取引先から送られてきた外国語の契約書なんかを
ペタペタとコピペして

「おお!すごい!わかるぞ!」

とか喜んでいる場合ではありません

無料翻訳ソフトを使用して和訳された内容
ご丁寧にソフト(オンライン)上で自ら手直しして
MS Wordファイルにコピペして

「はい完成♪」

なんて喜んでいたら
サービス提供者に機密情報を提供するだけでなく
その翻訳校正作業まで手伝ったことになります

翻訳ソフトは便利です
でもそこに入力するデータがどうなるのか
どうなる可能性があるのか
よく考えた上で使う必要があります

この例でも
"翻訳手法の正しい使い分け"
如何に大切かおわかりいただけると思います


直訳(ちょくやく)と意訳(いやく)

2020-04-20 08:25:00 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

翻訳の仕方(訳し方)には
には
「直訳(ちょくやく)」
「意訳(いやく)」

の2つがあること
ご存知でしょうか?

「直訳(ちょくやく)」
は読んで字の如く
原文の文法構造のまま
原文の語と翻訳先の語を
一対一で置き換えてゆくもの(※)

「意訳(いやく)」とは
書き手の意図、感情、ニュアンス
語感の込められた文章を
文脈や文化的背景も考慮しつつ
深く理解して訳すもの(※)

なのですが
乱暴ですがわかりやすく言うと

「直訳(ちょくやく)」
は質実剛健(しつじつごうけん)

「意訳(いやく)」
は華美柔弱(かびにゅうじゃく)

あれ?
余計わかりにくいですかね
要は

「直訳(ちょくやく)」
はカクカクした固い翻訳なので
正確さが必要なドキュメントに適しています
たとえば
「契約書」とか「財務資料」とかですね

ただしカクカクした固い翻訳なので
読み辛いものになります
まあこれは
原文(原稿)自体がそうだから仕方がない
さらに
読み手によって解釈が変わっては困る
という背景もあるのですが…

「意訳(いやく)」
は創造性あふれる柔らかい翻訳なので
「マーケティング関連ドキュメント」など
メッセージ性の高いものに適しています
「パンフレット」「カタログ」「WEBサイト」「プレゼン資料」
とかですね

読み手が違和感なく読める
スムーズで美しいものになりますが
原文(原稿)の趣旨をとらえて翻訳するので
原文(原稿)とは文法構造が変わっていたり
原文(原稿)には有る文言が翻訳文には無い
といった現象が発生します

いずれにせよ

「どのような翻訳を求めるのか」
「翻訳する目的は何なのか」

によって
どちらかを選択すれば良いのですが
事前にしっかり打ち合わせておかないと
お客様とのあいだで翻訳品質に関する
トラブルにつながりかねません

たとえばマーケティング資料

前述のとおり
メッセージ性の高いドキュメントなので
最初からそのようにお客様にお伝えし
「意訳(いやく)」
しているにもかかわらず
お客様が一言一句チェックされて

「この文言がない!訳漏れではないか!」

とご指摘いただくこともあります

日本人は学校で習った内容や
その生真面目な性格も相まって
原文(原稿)を左、翻訳文を右に
指差し確認しながら一言一句
翻訳品質をチェックする傾向があります

※英語を書いたり話したりするときも頭のなかで同様の変換処理を行なう傾向も

ゆえにこのようなご指摘になるのですが
このご指摘に応じて修正してしまうと
読み手にとって読み辛い文章となり
それは改善ではなく
改悪になってしまいかねないことから
喧々諤々、斯々然々お客様と話し
それでも合意に至らない場合は
ネイティブ翻訳者を動員して討議
といったこともあります

外国語が達者で一家言ある方が
チェックをされるとこのような事態に
陥るケースがあるのですが
やはりここでも

「翻訳する目的」

に立ち返って
お話しを続けることになります

「翻訳する目的」

というゴールを最初に設定し
それをお客様と翻訳依頼先のあいだで
きちんと共有しておくこと
とても大事です


適者生存 To seize the day

2020-04-17 09:11:19 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

「あれ?」
「今のこの生活スタイルって」
「もしかしたらはるか遠い昔」
「描いた理想の姿じゃない?」

一週間ほど前に
気付きました

通勤という生産性の低い儀式から逃れ
会議のための会議に出る必要もなくなり
ちょっと面倒な御仁の言動に滅入ることもなく
これって必要?と疑問視することなくなり

時間に余裕も出来て家庭内の風通しが良くなり
なによりも家族と過ごす時間が圧倒的に増え

交通費が必要なくなり
コンビニやキオスクで小刻みに物を買わなくなり
外食することも無くなった結果
浪費しないので出費も減る

「いつかそんな風になれたらいいなぁ」

はるか昔、海外営業部勤務時代
海外現地法人の社員が夕食を家族と共にするために
いそいそと帰る姿をみながらぼんやり描いていた
この上なく健康的な倹約生活
突然やってきて
今目の前にあります

もちろんそれは

「そんな状況でもしばらくは生きていけるだろう」

という算段あってのことであり
この余裕がなくなればたちまち
新たなギスギスというか
ピリピリというか
バタバタというか
訪れるのは間違いありません

でも
でも今この瞬間
目の前に広がったことだけをみれば
それはやはりかつて描いた理想
それに近いもののような気がします

もしかしたら苦し紛れの思い込み
もしくは錯覚に過ぎないのかもしれません

良いところだけを見るようにして
なんとか前向きに生きようとする
生存または防衛本能なのかもしれません

でもやっぱり前向きにとらえ
今この瞬間を大切に
しっかりと味わっておきたいと思います

悲しいこともたくさん起こりました
そしてそれはこれからもしばらく
続いていくのでしょう

この先どうなるかわかりませんが
人類はきっとこの難局を乗り越え
新しい世界へと足を踏み入れるのでしょう

そう信じてやっぱり

「理想の生活スタイルが実現した」

と思い続けたいと思います


Welcome to the New World

2020-04-16 08:52:47 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

想像してみてください

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今あなたは
自宅の自室の机の上の
ディスプレイを凝視しながら
パチパチとキーボードを叩いています

すると電話が掛かってきました
あなたはスマホに挿しっぱなしのイヤホン
左耳に突っ込み通話ボタンを押して
会話を始めます

数分で会話を終わると今度は
WEB会議の案内メッセージが

あなたはBluetoothでPCと接続済みの
ワイヤレスイヤホンを右耳に突っ込むと
メッセージにあるURLをクリックして
おもむろに発言を始めます

一時間ほどでWEB会議を終え
ふたたびキーボードを叩き始め
ふと時計に目をやると13:00を過ぎています

あなたは腰を上げ冷蔵庫の前まで行き
何か食べられそうなものを引っ張り出すか
あるいはお湯を沸かしてカップ麺に注ぎ
それをつかんでふたたび机に戻ります

パチパチ
モグモグ
パチパチ
ズルズル

お腹を満たして少し眠気が襲ってきましたが
このあとクライアントとのWEB打ち合わせです

打ち合わせを終えふたたびPCに向かい
ひたすらキーボードを叩き続けます
そしてふと時計に目をやると
いつのまにか19:00を過ぎていて
窓の外はもちろん部屋のなかも真っ暗です

あなたは室内灯のスイッチを押すついでに
冷蔵庫から缶ビールを取り出し
昨日約束した20:00からのWEB飲み会には
まだ少し時間があるのでフライング飲みしつつ
ふたたびPCに向かうのでした…

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「夏までにはなんとかなるのか」
「いや秋まではどうにも」
「いやいや年内いっぱいはもう駄目だ」

なんて揺れる憶測のなか
相応に右往左往していましたが

「最低一年は我慢しなければならない(※)
※今の生活を続けなければならない

なんて話も出てきてますね

冒頭からだらだらと描いた姿は
もしかしたら一時的なものではなくなり
一年後も同じかもしれません

そして今の状態が一年も続いたら
間違いなくこの生活(業務)パターンが
スタンダードになっていることでしょう

洋画「The Matrix」のような世界ですが
まさかこんなに早く訪れようとは...

去年の今頃には
空想すらしなかったことです

とにかく今は無理をし過ぎず
でもなんとか生き延びて
新しい生活(業務)スタイルをかたちづくり
安定軌道にのせて食えるようにする

それしか無さそうです…