【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

用語集とスタイルガイド

2020-04-10 08:22:24 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

用語集

って聞いたことありますか?

新聞社や出版社、広告会社、印刷会社など
テキストをヘビーに扱う会社
もしくはファッション関係など
ブランディング重視の会社にお勤めの方は
よく目にされているかもしれません

用語集とは正確には
特殊な用語とその定義や説明が記載されている一覧
のことを言いますが翻訳業界では
原文と訳文の対訳をまとめたもの
を指します
(対訳表やグロッサリとも言います)

簡単なたとえであれですが
「Apple」は「リンゴ」
「Orange」は「オレンジ」
と並列で記載されているようなものです
(実際には3列目に補足があったりします)

用語集についてはWikipediaのこのページ
見ていただくとわかり易いかと思います

ほかにも
「用語集」や「用語集_翻訳」で検索してもらえば
さまざまな会社や団体が公開しているもの
ご覧いただけます

それではもうひとつ質問します

スタイルガイド

って聞いたことありますか?

用語集と混同して使われることもありますが
スタイルガイドとは
統一した言葉遣いを規定したもの
であり
表記のガイドラインのことです
(業界によってはタイポグラフィ(空白、活字)に関するものや、外観や技術的な側面に関するものもあります)

具体的には

・文体(ですます調、である調、英国式、米国式等)
・文字(ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、数字等)
・記号(括弧、句読点、感嘆符、疑問符、ハイフン、コロン等)
・単位(時間、長さ、質量、面積、温度、速度、通貨、等)

といったことのまとめです

翻訳に関するスタイルガイドは
一般社団法人日本翻訳連盟が
無料で公開したりもしているので
こちらも参考にしていただければと思います

翻訳に限らず文章作成に於いて
用語集とスタイルガイドは
ばらつきを無くして統一感のある文章作成
のために不可欠な神器
といっても過言ではない大切なものです

ページをめくるたびに
「りんご1こ」が
「リンゴ1コ」になったり
「林檎壱個」になったりしては(※)
読み辛いし気持ち悪いし
同一のものとして認識することさえ
困難になるかもしれません
※文字と単位の不統一

「吾輩は猫である」
「名前はまだないのです(※)
なんかはもう
鳥肌が立ちそうです
※文体の不統一

「製造伝票」と正式には言うものを
ある部署では「製伝」
別の部署では「オーダー」
と呼んだり使ったりしていたら(※)
もしかしたら重大な問題になるかもしれません
※用語の不統一

文章を作成する機会が多い場合
翻訳することが多い場合
さまざまな部署間でのユレや
過去および今後作成する可能性のあるドキュメント
それらの間での整合性をとるためにも
用語集とスタイルガイド
作ることをお勧めします

そして翻訳を依頼する際は
それらを依頼先に共有の上
準拠してもらったほうがよいでしょう
(依頼先によっては作成してくれるところもあります)

用語集とスタイルガイドについて
もう少し詳しく知りたい方はどうぞお気軽に
以下までお問い合わせください