こんにちは
【翻訳商社】マンです
翻訳の仕方(訳し方)には
には
「直訳(ちょくやく)」
「意訳(いやく)」
の2つがあること
ご存知でしょうか?
「直訳(ちょくやく)」
は読んで字の如く
原文の文法構造のまま
原文の語と翻訳先の語を
一対一で置き換えてゆくもの(※)
※Wikipedia https://ja.wikipedia.org/?curid=649783
「意訳(いやく)」とは
書き手の意図、感情、ニュアンス
語感の込められた文章を
文脈や文化的背景も考慮しつつ
深く理解して訳すもの(※)
※Wikipedia https://ja.wikipedia.org/?curid=649783
なのですが
乱暴ですがわかりやすく言うと
「直訳(ちょくやく)」
は質実剛健(しつじつごうけん)
「意訳(いやく)」
は華美柔弱(かびにゅうじゃく)
あれ?
余計わかりにくいですかね
要は
「直訳(ちょくやく)」
はカクカクした固い翻訳なので
正確さが必要なドキュメントに適しています
たとえば
「契約書」とか「財務資料」とかですね
ただしカクカクした固い翻訳なので
読み辛いものになります
まあこれは
原文(原稿)自体がそうだから仕方がない
さらに
読み手によって解釈が変わっては困る
という背景もあるのですが…
「意訳(いやく)」
は創造性あふれる柔らかい翻訳なので
「マーケティング関連ドキュメント」など
メッセージ性の高いものに適しています
「パンフレット」「カタログ」「WEBサイト」「プレゼン資料」
とかですね
読み手が違和感なく読める
スムーズで美しいものになりますが
原文(原稿)の趣旨をとらえて翻訳するので
原文(原稿)とは文法構造が変わっていたり
原文(原稿)には有る文言が翻訳文には無い
といった現象が発生します
いずれにせよ
「どのような翻訳を求めるのか」
「翻訳する目的は何なのか」
によって
どちらかを選択すれば良いのですが
事前にしっかり打ち合わせておかないと
お客様とのあいだで翻訳品質に関する
トラブルにつながりかねません
たとえばマーケティング資料
前述のとおり
メッセージ性の高いドキュメントなので
最初からそのようにお客様にお伝えし
「意訳(いやく)」
しているにもかかわらず
お客様が一言一句チェックされて
「この文言がない!訳漏れではないか!」
とご指摘いただくこともあります
日本人は学校で習った内容や
その生真面目な性格も相まって
原文(原稿)を左、翻訳文を右に
指差し確認しながら一言一句
翻訳品質をチェックする傾向があります
※英語を書いたり話したりするときも頭のなかで同様の変換処理を行なう傾向も
ゆえにこのようなご指摘になるのですが
このご指摘に応じて修正してしまうと
読み手にとって読み辛い文章となり
それは改善ではなく
改悪になってしまいかねないことから
喧々諤々、斯々然々お客様と話し
それでも合意に至らない場合は
ネイティブ翻訳者を動員して討議
といったこともあります
外国語が達者で一家言ある方が
チェックをされるとこのような事態に
陥るケースがあるのですが
やはりここでも
「翻訳する目的」
に立ち返って
お話しを続けることになります
「翻訳する目的」
というゴールを最初に設定し
それをお客様と翻訳依頼先のあいだで
きちんと共有しておくこと
とても大事です
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます