【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

簡潔明瞭にお伝えするのが意外に難しいビジネス

2020-05-29 09:32:44 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

「翻訳って…」
「どんなところから注文が来るんですか?」

これもよく聞かれますが
お答えにいつも
迷ってしまうご質問です

結論から言うと

"どんなところからも来ます"
"どんなところにもニーズがあるんです"
"石を投げたら当たるくらい…"

というのが答えなのですが
もう少し丁寧に申しますと

たとえば官公庁さん
海外の情報を収集されています
海外に情報を発信されています
収集した情報は日本語に
発信する情報は外国語に
する必要があります

たとえばメーカーさん
製品を輸出されています
部品や原材料を輸入されています
輸出に関する書類は外国語に
輸入に関する書類は日本語に
する必要があります

たとえば金融企業さん
外資系機関投資家に連絡されたりします
海外マーケット情報を収集されたりします
連絡内容は外国語に
収集情報は日本語に
する必要があります

たとえば医療、薬品関係者さん
海外の機関に申請されたりします
海外から文献を取り寄せられたりします
海外申請書類は外国語に
取り寄せた文献は日本語に
する必要があります

たとえば弁護士事務所さん
顧問先企業の海外取引契約書や
外国籍の方の裁判書類など
扱われることがよくあります
何度もやりとりされるこれらの書類は
日本語と外国語のあいだを
何度も行き交うことになります

さらにさらに
組織部門で言うと

営業部では
プレゼン資料、パンフレット、チラシ、マーケティング資料

製造、技術部では
マニュアル、取扱説明書、仕様書、手順書、論文、技術文書

法務部では
契約書、規約、覚書、訴状、規約、法規制

総務部、経理部では
就業規定、労務規定、財務諸表、監査報告書

広報部では
プレスリリース、ニュースリリース、会社案内、ホームページ

経営企画部では
アニュアルレポート、IRレポート、CSR、投資レポート、社長スピーチ

なども
"外国"や"外国人スタッフ"と
なんらかの関係がある企業さんでは
かならず翻訳が必要になるものです

こんな風にお取引先の間口
かなり広いのが大きな特徴なので

「どんなところから注文が来るんですか?」

と聞かれると
答えに迷ってしまうのです…


「翻訳」と一概に言えない理由

2020-05-28 09:12:47 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

世界には196の国があり
約73億人が暮らしています

中国には約14億人
インドには13億人
アメリカには3.2億人
インドネシアには2.6億人
ブラジルには2.1億人

国別の「人口」順位TOP5は
このようになっています

さらに
中国語は13.7億人
英語は5.3億人
ヒンディー語は4.9億人
スペイン語は4.2億人
アラビア語は2.3億人

言語別の「使用人口」順位TOP5は
このようになっています
(よく掲載されている数字なので参考URLは割愛させていただきます)

何が言いたいかというと

世界には多くの国があり
たくさんの言語が使われていますが
実はそれらは
単純に国や地域で区別できるものではない

ということです

「アメリカなら英語だね」
「中国は言うまでもなく中国語」
「インドはもちろんヒンディー語でしょ」

のように単純なものではない
ということですね

ゆえにホームページやチラシ
パンフレットやカタログ
その対象は何でもよいのですが
翻訳するときは

どこにいる
誰に向けて
何のために
何を伝えたいのか

意識すること
とても大事になるということです

たとえば

「アメリカの」
「ヒスパニック系の」
「英語があまり得意ではない」
「女性向けの」

といった商材だと

"平易な英語"
"またはスペイン語で"
"柔らかく読み易い文調の"
"短くて親しみやすい"

翻訳が必要となったり
するわけです

翻訳は
"Aという言語をBという言語に転換する"
ただそれだけの作業ではありません

辞書を引いたり
関連情報を収集したり
行間を読んだり
原文の趣旨をとらえたり
表現の仕方を吟味したり
じっくりとある程度の時間を掛けて
行なう作業です

単純な転換作業ではなく
思考とクリエーション

この部分こそが
「機械翻訳」と「プロ翻訳者による翻訳」
その大きな違いです

機械翻訳(無料、有料)
クラウド翻訳(翻訳マッチングサービス)
MTPE(機械翻訳+翻訳者による校正)
プロ翻訳者による翻訳

など
一概に翻訳といっても
その手法はさまざまです

そして
それぞれの手法により品質や
コストも相応に変わります

ゆえにさきほどの

どこにいる
誰に向けて
何のために
何を伝えたいのか

によってこれら
いくつかの翻訳手法のなかから
最適なものを選択すること
大切になります

とはいえただでさえ
普段はあまり表に出ることがなく
世間でほとんど知られていない
翻訳という世界

最適なものを選択する
といっても簡単ではありません

ゆえに私【翻訳商社】マンは
お客様がより良い翻訳を得られるための
サポートに全力投球
日々まい進している次第です


緊急事態宣言解除に際して

2020-05-27 09:10:24 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

一昨日5月25日(月)を以て
全国で緊急事態宣言が解除され
昨日5月26日(火)から世の中
一斉に動き出した印象です

とはいえ非対面型を中心に
まだ多くの事業組織は
様子見といったところでしょうか

今後どのようになっていくのか…
第二波の到来は…

など先行きへの不安は拭えませんが
まずは動き出せる状態になったこと
世の中が動き出したこと
素直に嬉しく思います

なによりも
飲食、小売、宿泊、エンタメを筆頭に
対面型および関連事業に従事し
今回の事態で大きく傷付いた方々

不慣れな土地で
大きな不安を抱いて過ごされた
技能実習生を中心とした
在留外国人の方々

彼ら彼女らが一日も早く
経済的、精神的な落ち着き
取り戻されることを願って止みません

また
引き続きご尽力いただく
医療関連従事者の方々に
心から感謝申し上げますとともに
渦中にあらぬ誹謗中傷や嫌がらせに遭った
運送関連従事者や小売関連従事者の方々が
安心してお仕事していただける環境
戻ったと信じたいです

「以前の状態に戻ることはない」
「新しいかたちが必要とされるのだ」
「ウィズだ」
「いやポストだ」

あちこちで言われていますが
その動きはおそらく

「一旦すべてを疫害前に戻そうとしたが」
「戻し様のないところだけ致し方なく」

といった
消極的であるがゆえに
緩慢なものになるような気がします

ただそういったかたちでも
今回の事態によってさまざまな
"大きな山”
動いたことは事実です

たとえば
各種申請の電子化、簡素化
たとえば
商談、打ち合わせのオンライン化
たとえば
在宅、テレワークの実現と定着

従来から志向してきた
電子化によるペーパレス化や
映像通信による非接触面談などは
いずれもお相手の理解や許可を
必要とすることであり
自分の都合だけでは実現不可能でしたが
これら含むさまざまな無理無駄ムラが
残念なかたちではありながらも
共通認識として定着し
その改善に向けて動き出したのは
少なからず今後に社会に役立つこと
間違いないと思います

革新派と保守勢力
結局はそのせめぎ合いの結果が未来を
少しずつかたち作っていくのでしょうが
大きな痛手を被ったからこそ
良い方向に動いていかねば
と心から思います

これほど大きくそして
鮮明なパラダイムシフト
体感するのは初めてですが
だからこそ人智の及ばぬ何か
もしくは自然の猛威たるものに
気付かされた気がします

一層の精進を重ねていかねば…

気付かせてくれた
今回の事態でした
(まだ終わってませんが)


オンラインだからこそ

2020-05-26 10:01:25 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

テレワークだからこそ
オンラインだからこそ
商談や打ち合わせに於いては

"自分が如何に信用に足る人間か"

映像による顔出しも含め
従来以上に意識して積極的に
伝えなければならないこと
痛感しています

見た目
身なり
口調
雰囲気

といった
会えば一目瞭然なことも
オンラインだとどうしても
ぼやけるというか減衰します

それらを上手く伝えるのが
思いのほか難しいことは
こちらのモニターに映る
映像通信のお相手の姿からも
学ぶことができます

WEBカメラからの距離や
証明の具合、背景の設定など
オンラインに不慣れなことや
自宅自室ということで
もしかしたら少し
気の緩みが出るかもしれません

いずれにせよお相手には
そのモニターに映る自分の姿と
スピーカーから流れる自分の声色
それらが印象の大部分を占めます

特にお相手が
初めてお会いする方の場合は
映像や音声といった
それらを以て
自分という人間が判断されるのであり
それらを以て
商売の成否が分かれるわけです

表情も声量も声色も挙動も
おそらく実際にお会いするときよりも
1.5倍ほど大袈裟にしてようやく
自分の感覚に応じた気持ち
相手に伝わるような気がします

また
たとえば貧乏ゆすりやスマホいじりなど
画角外(※)で行なっていること
または行っているように見える動作も
場合によってはお相手に
悪い印象を与えてしまいます
※カメラの撮影範囲外

画角内でも
背景などには気を付けないと
壁に掛けてあるものや
部屋に置いてあるもの
その趣味趣向によって
お相手が勝手な印象を
抱いてしまいかねません

チャイムの音やサイレンの音
犬の鳴き声など不可抗力なことは
ある程度までお相手に
許容してもらえるかもしれません

しかし
ツールの操作(画面共有)なども
十分に事前準備を行ない
スムーズに使いこなせないと
努力不足ややる気の無さとして
お相手をイラつかせてしまいます

最後に
映像や音声以外にも大切なのが

"オンラインということで"
"ご不安かもしれませんが"
"逃げも隠れもしません"
"私はいつでもここに居ます"

"なにか不作法がありましたら"
"ご遠慮なくご指摘ください"

"私の素性や考えについては"
"SNSなどで公開していますので"
"是非ご確認ください"

という正々堂々とした
"姿勢"
ではないかと

匿名のSNSを筆頭に
己の姿や所在を見え辛くして
行儀の悪いことをする輩の例は
枚挙に暇がありません

だからこそ余計に
オフライン(実際に会う場合)と変わらず
いやそれ以上に自分をさらけ出すこと
必要に思います

というわけで
テレワークだからこそ
オンラインだからこそ
普段以上に気を引き締めて
緊張感を持って臨まないと
反省しきりの今日この頃です
そして

"身だしなみを整え"
"しっかりと照明を施し"
"背景はなるべく無地無機質に"
"カメラからの距離は適切に"
"ツールの使用準備を怠らず"
"明るく元気に大袈裟に"
"背筋を伸ばして"

唱えながら
商談や打ち合わせの「開始ボタン」
クリックする今日この頃でもあります


メニュー翻訳あなどるなかれ

2020-05-25 09:43:19 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

"飲食店のメニュー"

これも翻訳する上で
その難易度の高さと
依頼主のコスト感覚
大きく乖離しがちです

今は悪性ウイルスで残念な状況ですが
数年前からついこのあいだまで
来日外国人観光客で賑わっていた
街中の飲食店さんの多くは
インバウンドトラベラーに向け
外国語の看板やメニュー
ご用意される動きがありました

そこで弊社【翻訳商社】にも
それらの翻訳に関するお問い合わせ
たくさんいただいておりましたが

「え」
「そんなに(翻訳料金)高いの?」
「ただのメニューだよ?」
「ほんの数文字だよ?」

ご意見いただくこと
よくありました

そしてその都度
丁寧にご説明していました

"カツ丼"

たとえば貴店の名物
どう翻訳すべきだと思いますか?

"KATSU-DON"

ただローマ字にするだけなら
ご自身でお出来になりますよね?

でもそれだと
外国人のお客様はそれがどんな
料理なのかわかりませんよね?

最低限の情報をお伝えするなら
機械翻訳が良いです

"Pork cutlet on rice"
"cutlet and rice bowl"

で少なくともそれが何かは
お客様がおわかりになりますので

ただそれだとどうしても
無機質な情報になってしまい
お料理の魅力が十分に伝わらない
そう思われませんか?

とは言え
調理工程や食材が詳しくわかるように

"Katsudon, a bowl of rice topped with slices of deep-fried pork, beaten egg, and slices of onions cooked in a sweet soy sauce based broth."

なんて
"ただの翻訳"
をしても尺の問題がありますよね?
貴店のメニューの
限られたスペースに入らないとか
改行して見た目が悪くなるとか

"カツ丼"

ではどんな風に翻訳したら
これらの問題をクリアできるか

必要となるのは数文字の
"ただの翻訳"
ではなく
貴店が丹精込めてお作りになる
メニューの品々
それらを魅力的に伝えるための
"想像力"
なんですよ

"カツ丼”

それが何なのか
どんな位置付けのメニューなのか
他のお店とどう違うのか
なぜ美味しいのか
なんかも
写真やテキストのレイアウトに
工夫を加えたりして
上手く魅せる(PRする)必要があります

さらに
日本語のメニューに併記するのか
外国語版を新たに作るべきなのか
画像を載せるのか載せないのか
ほかにも
ハラールのことなんかも
考慮するご必要があります

これらを踏まえた翻訳はもはや
最低限の情報伝達のための
"ただの翻訳"
ではなく業界で
"トランスクリエーション"
と呼ばれる
クリエイティブな作業になるのです

それを踏まえての翻訳料金であり
そこには
知見の提供やコンサルティングといった
情報がたくさん詰め込まれているのです

本来なら
キャッチコピーのライティングや
時間あたりで課金される弁護士先生のような
価格設定が必要な作業なのですが
このような料金でご対応しているのです

と…

飲食店さんにとって
お店の雰囲気やサービス
それらはもちろんだと思いますが
それ以上に大切なのが
メニューで伝えるお店の魅力
だと思います

看板で上手に店内に招き入れ
お客様にお渡しするメニューで
その魅力をより魅力的に伝える

そのための翻訳はもはや
"ただの翻訳"
ではなくそれに必要な翻訳料金は
重要な広告宣伝費なのです