秘密の花園 | |
フランシス・ホジソン バーネット | |
西村書店 |
イギリスの植民地であったインドからイギリスに来た孤独な少女メアリー・レノックス。
両親からの愛情が薄くおまけに死に別れてしまったため、気難しい伯父に引き取られます。
とはいえ周囲は大人ばかり。気難しく愛想のないやせっぽちの可愛くない少女のメアリーでしたが、
ふとしたきっかけで亡き伯母が大切にしていた壁に囲まれた花園を見つけ、再生させようとします。
そして・・・。
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『秘密の花園』は子供の頃から大好きでした。当時から食べることが大好きで、
体重が気になっていた私は、やせっぽちで醜いと表現されていたメアリーの容姿に、
「やせているからいいじゃん」なんて思っていましたが。
読んでいると、しぼりたての牛乳と子供の頭の大きさくらいあるブドウパンが出てきます。
これがまたおいしそうで。
読んだ後、むしょうに食べたくなります。
綺麗な花が咲き乱れ、きちんと手入れされた木々では小鳥たちが歌う花園で、気の合う仲間
たちと食べる食事はさぞや美味しいことでしょう。
この本はガーデニングのやる気もかきたててくれます。
ガーデニングの知識もなかったメアリーが、花園で最初にしたことは草むしり。
冬の間中ほかってあった我が家の庭。植えっぱなしにしていたチューリップやスイセンが伸びてきています。
雑草もしかり。メアリーが頑張っているのだから、私も雑草を頑張って抜かなくちゃね。
一番億劫ですが、にっくき蚊もまだいないため、今のうちに根絶やしにしておかねば。
しかし、読んでいて幸せな気分になる本です。
途中から怒涛のごとくに幸せ感があふれてくる内容。
気分落ち込んでいるときにもおすすめです。
ガーデニングの知識もされげなく書かれています。