「ちょっと、ヤバくね?」
「前が見えないね。」
「おおっ、滑った!」
雪が吹きすさぶ峠道
「未明まで雨か雪」という天気予報は、確かに外れではないと思うんだけど、これは、少々降り過ぎだ。視界が効かないうえに、積雪は10cmを超えている。
雪女が手招きしているような峠道には、先行車も後続車も対向車もいない。さすがにこんな日に遊びに出かける人は多くないだろうね。でも、峠を越えさえすれば、きっと春爛漫の風景が我々を迎えてくれるはず。そんな思いを胸に目的地のN川に向かった。
「いやあ~、すんごいっけやあ!」
豪雪地の最上地域から到着したT氏も、雪の洗礼を受けたようだった。
とりあえず、無事に再会できたことに安堵。
前回の山菜同窓会から1週間。季節がどのように進み、どんな山菜が顔を出し始めたのかを確かめるのが本日の目的と言ってよいでしょう。
いつもの入渓点に着くと、ちょっとだけ降雪のなごり。さしもの温暖なN川でも少しは雪が降ったんですね。でも、霜と違って、山菜の生育にはそんなに大きなダメージにはならないんじゃなかな。
歩き始めると、すぐに見つけました。
コゴミ君ですね
藪に入ると、
おお、出てる出てる
赤コゴミも出始めましたか。
ということは、
やっぱり!(ピンぼけ御免)
タラノメも出ましたね。そして、
シドケも出たのかい!
いよいよ、百花じゃなくて、百菜繚乱の季節ですね。
もちろん、いろいろな花も咲き出していました。
カタクリやスミレに
スイセンに
ツバキ
ネコノメソウもきれいで可愛いね
こうなると、それぞれがそれぞれの思惑で山菜を採り始めます。
ワサビとコゴミを採りたい人
シドケとフキノトウが欲しい人
マタギは、
葉ワサビと
赤コゴミと
タラノメを戴いていきたいと思います。
「おう、出ったぞ!」
「サンキュー!貰います。」
「すまん、(幹を)引っ張ってもらえる?」
「OK!」
この辺は、20代の頃から変わらぬ阿吽の呼吸。お互いに声をかけ、協力しながら山遊びを楽しむ。
予定していたコースをひと通り巡ると、それぞれが予定していた山菜を採り終えて満足。
「じゃあ、また連絡すっさげな。」
「うん。気を付けて。」
いやあ、面白かった!
本日も、楽しいひと時を過ごすことができました。
はじめは、お怒りになっているのかと思った山の神様と雪女さんでしたが、最後には微笑んでくれたようです。
ありがとうございました。
もう1回かな? また遊びに来ると思いますが、よろしくお願いいたします。
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