horizon doux italia de -torino-

イタリア・トリノでの日常+αを写真と共に
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ジプシーと少子化大国

2008-01-23 | イタリア
今日の夜のニュースによると
イタリア全土に住んでいるジプシーは13万人~14万人。
その半分が14歳以下の子どもだという。
ジプシーとはヨーロッパや中近東のマイノリティ集団のこと。
イタリア旅行ガイド本にジプシーについて書かれているのを見た人はいるかもしれない。
トリノでも街の中心部でよくジプシーの姿は見られる。子どもを抱いている女の人と小さな子どもが多く、2,3人でお金を頂戴と近寄ってくる。女の人は一目でジプシーだと分かる。カラフルなロングスカートに長めのショール、前髪を5分わけし、耳の後ろぐらいまでねじり、長い後ろ髪は大抵おさげが結ってある。基本的にかばんは持ち歩いていないようで、お金はスカートの中に隠して持っている。
ジプシーの男の人は民族衣装を着ていないことが多いが、ジプシーの女の人や子どもと一緒に行動しているところも見られる。
イタリア語を話すジプシーもいるが、基本的には彼らの言語を話している。
トリノの北部にはジプシー村があり、自分たちで建てた小屋や耕した畑などがある。中には高価な電化製品などがあるらしい。ジプシー社会にも秩序がある。ジプシーには王様がいて、BMWやベンツなどの高級車に乗っている。
マイノリティ集団で、民族間での絆が強くイタリア社会に溶け込んでいるジプシーはまだ知らない。市場で買い物をしていたり、ひまわりの種を食べていたり、真昼間から仲間どおしでビールを飲んで井戸端会議をしていたりする。基本的にマナーは悪い。私は市場で順番抜かしに何度か遭い、バスではジプシーの集団に座っていた席を譲らざるを得ないこともあったり、7歳ぐらいの少年にトラムの中でお金頂戴頂戴と粘られ、かばんをじっと見られ続けたこともあったが、断固としてお金はないと主張すると諦めて別のターゲットを探しに行った。
イタリアの少子化とは全く無縁のジプシーたち。独特の世界で生きる彼ら民族は謎が多い。
イタリア語単語講座 lo zingaro (ロ ズィンガロ)ジプシーのこと。



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