この大きさと手軽さとつるつるの紙に日本らしさを感じる。
日本に帰るたびに文庫本を船便でイタリアへ送り、大切に何度も読み返す。
川沿いのベンチで、穏やかな雰囲気の日本人かなと思わせる人が読書をしていた。
「こんなところで、まさか日本人に会うわけないか。」
と前を通り過ぎようとしたら、
見覚えのある手のひらサイズの文庫本が目に飛び込んできた。
迷うこともなく、
「こんにちは。日本の方ですか。」
と声をかけていた。
トレッキング中に山で人とすれ違うときに掛け合うイタリア語の「サルヴェ」を使う感覚で。
イタリアでの生活は、ときにでこぼこの登り難い山を登るようなこともあるわけで
そんなとき、同じような山を登っているかも知れない人を見かけると自然と声を掛けたくなる。
ただそれだけのこと。
日本に帰るたびに文庫本を船便でイタリアへ送り、大切に何度も読み返す。
川沿いのベンチで、穏やかな雰囲気の日本人かなと思わせる人が読書をしていた。
「こんなところで、まさか日本人に会うわけないか。」
と前を通り過ぎようとしたら、
見覚えのある手のひらサイズの文庫本が目に飛び込んできた。
迷うこともなく、
「こんにちは。日本の方ですか。」
と声をかけていた。
トレッキング中に山で人とすれ違うときに掛け合うイタリア語の「サルヴェ」を使う感覚で。
イタリアでの生活は、ときにでこぼこの登り難い山を登るようなこともあるわけで
そんなとき、同じような山を登っているかも知れない人を見かけると自然と声を掛けたくなる。
ただそれだけのこと。