horizon doux italia de -torino-

イタリア・トリノでの日常+αを写真と共に
ほどほどほどよく発信フォトブログ。イタリア語の絵本のことも。

日本出張物語

2008-09-23 | イタリア
今回私はピエモンテ州の観光PRの出張にお供させてもらえました。
日本市場に進出するためには、まずピエモンテがどこにあって、どんな場所なのかを周知してもらうために、観光大使任命式やプレス向けに記者会見を行い、旅行博にも出展するなど気合いとお金がかかっています。

私の仕事は主に言葉のサポートと裏方の仕事。召使に近い感じ?でしたが。
日本語でPR活動お手伝いと州の観光大臣をおもてなしすることや上司2人のサポートに加え仕事の合間をぬっての東京観光など、睡眠時間3、4時間の1週間を過ごしました。姑で慣れてはいたけれど、イタリア人と日本へ行くのは激労働でした。就寝以外はずっとイタリア人と一緒。しかも5人。日本に行けたから感謝はしていますけど。

インターナショナルな東京とは言ってもホテルやタクシー、お店などではまだまだ英語の普及率が低く、1週間日本という異文化で過ごしストレスが爆発した男上司にさんざん嫌味を言われ、当たられ。イタリア人はやっぱりイタリア人でした。適応能力、忍耐力がありません。

とは言っても、観光大臣をおもてなしすることは願ってもできない仕事なので本当に光栄でした。二人で過ごす時間が多かったのでたくさん話せたし、私のイタリア語を誉めてもらえたときは、今まで何回も挫折して苦しんで良かったと思いました。来年にはもっと上達しているから、がんばるのよと励ましてもらえたことは一生忘れません。はっきり物事を言うキャリアウーマンの大臣は芯が強く、周りから怖がられているけれど優しいときもあり、かっこよかったです。
今回の出張で得たものは多いけれど、自分に足りないもの、これから補完していかなければならないものも多く、これらの課題はイタリアへのお土産です。

他に嬉しかったことは、日本で最高峰にいらっしゃるイタリア語通訳の方の仕事っぷりをまじかで見られたことと一緒にお話できたことと、イタリアと日本を結ぶ仕事をされている日本人の方の仕事に対する姿勢を肌で感じられたこと、大変刺激になりました。プロの商談通訳は見たことがあったけれど、政治関係のイタリア語同時通訳には釘付けになってしまいました。
私は語学学習者とオリンピック選手は、目指すところは違うけれど似ていると思うのです。毎日毎日鍛えないと上達しないところ、基礎が大切なところ、極めること、上には上がいることなど。

私も日本一のイタリア語の専門家目指してがんばろうと思います!

南米チリ

2008-09-12 | イタリア
トリノでの生活を支えてくれているもの。
それは国を超えての友情関係。
もちろんイタリア人の友人たちとの熱い友情関係も支えになっているけれど、この地を通じて知り合ったアルゼンチンやブラジルなどの南米出身の友人たちとの友情も私の支えになっている。遠い南アメリカから結婚を機に移り住んできた人がほとんどで、同じ外国人としての境遇や言葉の壁などを分かち合うことができる。私たちをつないでいるパイプはイタリア語。

今の職場には私を含め6人の外国人が働いていて、それぞれ出身国はばらばら。
ドイツ、アルバニア、チリ、韓国、ロシア、そして日本。
その中で一番年長でキャリアも長い、南米コンサルタントをしている50代のチリ人女性が我が家の裏に住んでいることが分かり、それ以来距離がぐんと縮まって最近では一緒に通勤し一緒に帰宅している。

いろんな国に出張に出かけて忙しい彼女だけれど、南米のチリソースやミルク入りのキャラメルクリームなどを手作りしていて私にも分けてくれる。

私のことをコッレーガ(イタリア語で同僚)とは呼ばず、アミーカ(友だち)と言ってくれる。ときどきスペイン語の単語が混ざるところも親しみ深い。

チリ出身の人とは今まで知り合ったことがないのでいろんなことを教えてもらおうと思う。南米の人は本当に友好的で明るい。イタリアのようなヨーロッパのラテンと南米のラテンの違いがなかなか面白い。

彼女がくれたしおり。メキシコのもの。


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シチリアンかき氷

2008-09-09 | 食・ガストロノミーア・ワイン
トリノの中心地から1キロほど北に位置する、REGIO PARCO通りにグラニータと呼ばれるシチリアのかき氷で有名なカフェ、LA TORREがあります。
ここのグラニータは氷の粒が非常に細かく、舌触りがさらりとしていて、果物の果汁を食べているような感じがします。かといって、シャーベットのような硬さはありません。とにかく滑らかで口の中でふわぁっと氷が解けるのです。
とろりとした柔らかいアイスクリーム、イタリアンジェラートのような感じです。
味の種類も豊富で夏だけではなく年中食べられています。
夕方にそこの前を通るとき、通りに出ているテーブルで家族連れや若者、ビジネスマンたちが美味しそうな色とりどりのグラニータを食べているのを見ると、その誘惑には勝てません。仕事の帰りに友だちや夫と待ち合わせをすることも多々あります。北イタリアのトリノで、まだ訪れたことのない遠い南の土地、シチリアを思い浮かべながら親しい人と一緒にグラニータを食べるのもここの生活の楽しみのひとつです。


左はオレンジとラズベリー。そして右はアーモンド。


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トレッキング

2008-09-02 | お出かけ
トリノから西に33キロほど車を走らせれば目の前には雄大なアルプスが広がり始めます。北はスーザ渓谷、南にキゾーネ渓谷、そして西にはサンゴーネ渓谷があり、今回は西のサンゴーネ渓谷、自然公園オルジエーラ・ロッチャヴレに行ってきました。(PARCO NATURALE ORSIERA ROCCIAVRE´)週末にちょっとアルプスまでトレッキングに行くことは、ちょっとそこまでドライブに行く感覚と同じです。しっかりトレッキングシューズをはいてリュックサックを背負いダイエットも兼ねてトレッキングをするのが私たち夫婦の週末の楽しみでもあります。

目指すは標高1986mにある山小屋バルマ。2時間半かかるコースです。


山の始まりは緑豊かな森です。


30分ほどで小高い山の頂点まできました。ここから本格的なアルプスの岩だらけの道が始まります。


野生のブルーベリーがたくさんなっていました。


汗だくになって岩道を行くと、アルプスの上の方から流れてくる川、リオデッラバルマがありました。
ここでちょっと休憩。




行く先の道は岩だらけ。無理して登り続けるといきなりダウンするので
ゆっくりマイペースで。夫は山男なので、歩こう♪の歌を登ろう♪に替え歌して余裕そうでした。音をはずされていても息が切れてつっこめない・・・。




積み上げられている石は道しるべ。




山小屋手前には牛が!牛の集団のそばを通るのは怖かった。モーモーないてこっちをギロリ。カメラ目線の牛が!


上から見ると吸い込まれてしまいそうな渓谷。素晴らしい景色でした。爽快!達成感!


山小屋では食事、宿泊可。ここが標高1986m。4時間かかりました。


真ん中に見える尖がり山が、次の目標ロビネット、ROBINET。標高2681m。


おまけ。あっ、鹿!


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