horizon doux italia de -torino-

イタリア・トリノでの日常+αを写真と共に
ほどほどほどよく発信フォトブログ。イタリア語の絵本のことも。

ピンパ PIMPA

2013-11-24 | イタリアの絵本


ピンパの誕生:
デザイナー、アルタン氏の愛娘、キッカちゃんの
いぬのおはなしを描いてほしいというリクエストから。

子育て中のおとなが即効で小話を作って子どもに聞かせることがあるのと同じように
アルタン氏も言葉を覚える前のキッカちゃんに小話を作って聞かせていました。

ピンパが初めて公に登場したのは、1975年。
それから長い年月を経て、150作を越えるストーリーが生まれています。
物語では303人の友だちがいるスーパーフレンドリーなピンパです。

我が子は1歳の初めごろにピンパに興味を持ち始めました。
ゆっくりのんびり展開するテレビのピンパワールドは、
一歳児に適しているのかもしれません。
生活の中での行動を、ピンパに関連付けてよく言い聞かせたものです。
外出中に、お話に出てきたような小さな飛行機が飛んでいるのを見つけたら、
「ピンパが飛んでるのかなぁ?アルマンドかなぁ?」
とこどもの生活の中の身近なところにピンパとアルマンドがいるということを
教えたりもしました。

二歳になった今は、ピンパよりも電車、寝ても覚めても電車ですが、
絵本での読み聞かせは今でも大好きで続いています。
特にお気に入りの二冊をご紹介します。

写真の絵本左が、ピンパとさかなのトト。
海でのお話。ピンパが乗っていたボートが流木にぶつかり穴があいてしまう。
沈みそうなところに、空飛ぶ魚のトトがやってくる。
トトはビーチで休んでいるピンパの飼い主アルマンドに助けを求める手紙を届けにいく。
アルマンドがやってきてボートにできた穴に栓をして無事にビーチに戻れるというお話。
ボートはピンパのお友だちです。栓をするシーンで
「メッテ イル タッポ」(栓をするよ)と教えました。
むすこは、親が体のどこかをぶつけて痛がっていると
「メッテ イル タッポ、ポクッ」
と言って栓をするしぐさをしました。
今ではわが家のオリジナル、いたいいたいとんでいけー、ピンパ風です。

La Pimpa Books: Pimpa E Il Pesce Toto
クリエーター情報なし
Franco Cosimo Panini Editore



右は、ピンパとノンノさかなとお星様。
こちらも海でのお話。6歳~と絵本には書いてありました。
さかなのトトにそっくりな、さかなのフリップが登場します。
さかなのトトが大好きなむすこが欲しがったので、
対象年齢よりもこどもの興味を優先しました。
さかなのトトに比べると長いお話ですがイラストが多くイメージしやすいです。
さかなのフリップと一緒に彼のおじいさん(ノンノ)エルネストに会いに、
ボートを逆さ向きにして漕いで海の底まで行きます。
エルネストはピンパを歓迎し、彼が若かったころは、
海面まで泳いで行って夜が来るのを待って、
海に浮かんで星空を見るのが大好きだったという話をします。
今では年老いて海面まで泳げないし、フリップの船は小さいので乗ることができないので
もう星空を眺めることはできません。
そんな話を聞いたピンパが、乗ってきたボートにエルネストを乗せて
一緒に海面まで行き、夜が来るのをまって星空をながめるお話です。

Pimpa, il pesce nonno e le stelle
クリエーター情報なし
Franco Cosimo Panini




くだもの

2013-11-22 | 日本語の絵本

一年以上前の夏頃に撮影。

平山和子さんの写実絵本。

くだもの (福音館の幼児絵本)
平山 和子
福音館書店


0歳の頃から読み聞かせをはじめ
歩き始めた頃に台所の本棚に置いておくと
一人で取り出して見ていた絵本です。

二歳になった今でもお気に入りの一冊です。
「さぁ、どおぞ。」のページになると
にゃむにゃむ、ぱくぱくと、自然に食べる真似をするようになり、
ぬいぐるみに食べさせる真似をしたり、親の口に運ぶしぐさをします。
そのときに発する言葉が、
「これ、食べー。ぜんぶ食べー。」とか、「マンジャ アンケ トゥ(あなたもお食べ in 伊語)」
親のモノマネで笑わされます。

最後まで読み終わると
「ばーなぁなぁ。」と言いながらぴょんぴょん。

与えた当初は、食べものに関心を持つことがねらいでした。
大きくなってからは、模倣、そして読み手とコミュニケーション、
切る前、切った後の色や形、種のある場所、
皮はむくのか、へたはとるのか、など食育的要素も学べるので
長く読み聞かせができる一冊だと思います。




手編みキッズベスト 

2013-11-06 | ハンドメイド(インテリア、手芸)


どうぶつたちのところに
森の木から葉っぱの手紙が届きます。

「もりはとってもさむくなりました。
クリスマスには、セーターをもらえるとうれしいです。」

単純な繰り返しのお話の中に
さまざまな動物たちに届く色も形も様々な葉っぱの手紙と
それをもらったどうぶつたちのそれぞれに編み物をする姿が描かれ、
そして最後は、閑散とした森の木々が
カラフルな手編みのセーターで彩られます。

あたたかいおくりもの―もりのおくりもの2 (日本傑作絵本シリーズ)
クリエーター情報なし
福音館書店


この絵本を自分の子どもに読み聞かせしながら
仕上げた今年のベスト。

公園の落ち葉を拾って、はっぱのてがみと持ってきてくれる子ども。
絵本が身近にある生活は本当にいいなと思ったのでした。


オリゾンドゥイタリア ドゥトリノ 

Copyright(c)2007-2022 horizon doux italia de -torino- All Rights Reserved イタリアの暮らし写真で綴ります。管理人への連絡はコメント欄からお願いします。