horizon doux italia de -torino-

イタリア・トリノでの日常+αを写真と共に
ほどほどほどよく発信フォトブログ。イタリア語の絵本のことも。

トリノでOMOTE観賞

2009-11-30 | イベント
11月14日から12月20日までバローロ館という場所で
「OMOTE」という能面の展示会が行われています。

大きな道路沿いに宣伝のポスターをよく見かけます。
白塗り、引き眉、お歯黒の女面を昼間見てもインパクトがあるなぁと思いましたが
夜、細い路地に掲げられた巨大な宣伝垂れ幕を見たときは強烈なインパクトを感じ、
宣伝の能面(浮いているように見えるんです)に引き寄せられて
展示会を訪れる人は多いんじゃないかなと思いました。



小面しか撮れませんでしたが、小面の後ろには般若もあります。

日曜日は入場制限があってしばらく待たないと会場に入れませんでした。

パンフレットには能面の種類と説明が書いてあって
訪れていた人たちは熱心に解説を読んで面を眺めていました。

会場はバローロ館の薄暗い地下が使われています。
天井も壁も全部レンガ作りで、展示の仕方や照明は凝ってあって
離れてみると能面が浮き上がってるように見えました。

衣装の着物も素晴らしかったです。

ブログランキングに参加しています。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ 
(ワンクリックでランキングに加算される仕組みです。

空飛ぶじゅうたん

2009-11-28 | イベント
トリノの冬を代表するイベント「LUCI D'ARTISTA」(ルーチ ダルティスタ)
日本語に訳すと「アーティストの光 ~トリノの街を彩る光の芸術作品~」の写真を
今年も少しずつアップしていこうかと思いまして今年は特別にカテゴリーも作りました。

2009年アーティストの光、一発目にはふさわしくない点灯前の写真です。


実は街中でのスナップ撮影はいくら人通りがあって暗くなっていなくても、
盗難と隣り合わせなのです。
大したカメラは使っていませんが女一人だと後をつけられたりする危険があります。
そんなわけで点灯前の夕方の写真です。

点灯してキラキラしている写真は、付添の夫の重い腰次第です。



赤と青と白の小さいキュービックがトリノ市庁舎前広場にぶら下がっていまして
「空飛ぶじゅうたん」と呼ばれています。
ダニエル・バーレンというフランス人アーティストの作品です。

今度は市庁舎をバックに点灯された空飛ぶじゅうたんをアップしたいと思います!

ブログランキングに参加しています。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ 
(ワンクリックでランキングに加算される仕組みです。

子羊が行けば狼に出くわす

2009-11-26 | イタリアの絵本


タイトル『 Agnello che vai lupo che trovi』
タイトル訳 子羊が行けば狼に出くわす
作者 Codignola Nicoletta作  Papini Arianna絵 
2005年 fatatrac より出版
5歳~小学生向き

タイトルはちょっとひねってあります。
イタリア語のことわざ「Paese che vai usanza che trovi
~郷に入って郷に従え~」で言葉遊びをしています。

イタリア語で国を意味するPaeseに子羊を、慣習という意味のUzanzaには狼をあてはめています。
ついでに、vaiはイタリア語の行くの二人称単数形、
troviは見つける、遭遇するの二人称単数形。(英語ではfindに相当)
cheは関係代名詞。(英語ではthatに相当)

絵本の内容はイソップやトルストイ、フェードロ、ジャン・ド・ラ・フォンテーヌなどの13の寓話を集めたものです。
就学前の子どもには少し難度の高いイタリア語が使われているので、
大人が単語の意味を教えながら読み聞かせをするのに向いていると思います。


ブログランキングに参加しています。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ 
(ワンクリックでランキングに加算される仕組みです。

トリノの冬の必需品

2009-11-23 | ハンドメイド(インテリア、手芸)
昨年の冬、頭皮と髪の毛に異常に寒さを感じたので
手編みのニット帽を編みました。
色は大好きは藤色、既製品のニット帽にはなかなか無い色。
編み図はネットで探してダウンロードして。



今年は黒にしました。昨年旦那に編んであげようと思って買った毛糸が
クローゼットから出てきたので。

中長編み、長編み、細編みで頭のてっぺんからぐるぐる円状に編みます。
中長編みは太い三つ編みみたいな柄になります。

今年の冬も帽子は必須アイテムです。

イタリア人の友人に編み物が好きって言うと、
イタリアではおばあちゃんがするものだと言ってびっくりされます。
自分で編んだのを見せると、今度教えてって言ってくれる友だちもいます。
モノ作りって出来あがったときの達成感が何よりうれしいんだな。

帽子スタンドの代わりはポケットタイプの辞書。
今度は帽子スタンドを作ってみよう。
ブログランキングに参加しています。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ 
(ワンクリックでランキングに加算される仕組みです。

カトルカールの甘い香り

2009-11-14 | 食・ガストロノミーア・ワイン
また一人、正社員で雇われていた友だちが職を失った。
人生には仕事より大切なことがある、仕事なんてまた見つかると言っていた。

辛抱するしかないときってどうやって耐え忍べばいいのだろう、
と思っていた矢先の電話だった。

自分には忍耐力が欠乏している、人生は我慢なのに!とそれしか頭になかったので
気分転換にカトルカールを焼いてみた。



甘い香りがしてきたら、イライラが吹っ飛んだ。
甘い香りで人がネガティヴな気持ちになることはないのかも。

いそいでいるカタツムリ

2009-11-13 | イタリアの絵本


タイトル『 che fretta c'e' 』
タイトル訳 いそいでいるカタツムリ
作者 Agostino Tra'ini作 絵 
2007年 Gallucciより出版
99歳~4才
(絵本に書いてありましたが大人と一緒ならもっと小さい子も大丈夫です。)

字のない絵本です。
見開きの左のページに9コマ、そして右のページに1コマ使った
10コマストーリーがたくさんある絵本です。
イラストのカタツムリの動きや表情からいろんな感情が読み取れるとっても面白い絵本です。
作者は1961年ローマ生まれ。子どものころから動物の絵を描くのが好きで、
大人になってから自分の子どもにお話とイラストを描き出したことがきっかけで
アートに情熱を燃やします。白黒に始まり、カラー作品も手掛けるようになってから
彼の繊細で本質的なスタイルが生まれました。15年間で200冊以上を手掛けました。

ブログランキングに参加しています。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ 
(ワンクリックでランキングに加算される仕組みです。)

一族のしるし

2009-11-12 | イタリア
最初は印つけに生まれた何気ないしるしが
時間の流れとともに、戦で使う印になり、貴族の紋章になり、
やがては一般家庭でも使われる家紋へと変わっていきました、と。

家紋のことを今は古臭いという人もいるかもしれないけれど、イタリアには
家紋を欲しがるイタリア人もいて、日本の伝統ある一族の印、そして高度なデザイン、
イタリア人には真似できないカッコ良すぎるマークとして認識しているようです。



家紋は一例にすぎませんが、
日本人にしかできない伝統工芸をオリジナリティを好むイタリア人は
しっかり理解して自分にあった方法で自分の一部に取り込みます。

この不況の世の中ですが、独創性のあるモノというのは強みになります。
国内の市場では伸び悩んでいるモノが海外では驚くほど需要があって
大きな伸びを期待できるモノもあります。イタリアでも日本でも。
ただ問題はスローペースのイタリアとウェブ上ですら動きを感じずにはいられない
超ハイスピードの日本をうまく取り持つことができるかどうかなんです。。。

相手を待たせることを何とも思わないイタリア人を動かすことと
即返答が常識の日本人に非常識を理解してもらうことのむずかしさよ。
フラストレーションもダブルですから。

ブログランキングに参加しています。(ワンクリックでランキングに加算される仕組みです。)
人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ 

愛読書にイージーオーダーカバー

2009-11-08 | イタリア
たとえば日本だったら無料のサービスが、国が変われば少し形を変えて
有料サービスとしてビジネス展開されていることがあります。

日本ではどこの本屋さんも購入した本にブックカバーをつけてくれます。
ブックカバーには、本が汚れない、何の本を読んでいるか他人に知られない
という読者側のメリットだけではなく、店舗の宣伝という店側のメリットもあります。

イタリアでは、書店が無料でブックカバーを提供することは今のところありません。

イタリアにも大切な本を汚さずに扱いたいと思っている人もいます。
また、
お風呂で本をぬらしたくない!
ビーチで砂や海水を気にせず読書に熱中したい!
料理本を汚したくない!
雨の中でも旅行ガイドブックをぬらさずに持ち歩きたい!
たくさんの人が利用するカタログやプライスリストを補強したい!
などなど。

そんな需要から1999年にイタリアで生まれた革新的なアイディアが
ブックカバーサービスです。本のページ数やサイズに関わらず、
どんな本でもその本にぴったりのカバーをつけてくれます。
今ではフランス、ドイツ、スペイン、英国、アメリカでもビジネスを拡大した
生活の中で生まれた小さな必要性(こんなのがあったらいいな)を掘り下げて成功した会社です。



このイタリアの会社は、書籍を扱う、または書籍を提供する店舗、会社、機関に
ある一定数量のカバー購入を条件に専用の機械を販売しています。

一般の人はこのサービスを提供している本屋や文具店などに愛読書を持っていけば、
20秒足らずで、カバーをつけてくれます。

無料だから文句は言えませんが、
私は日本のブックカバーサービスがあまり好きではありません。
持ち歩いているときは確かに汚れないし電車の中でも気楽に読書ができますが
家に帰って本棚にしまうときはカバーがあると何の本かわからないので
カバーは外します。カバーはいらないので廃品回収に出します。
布製のカバーや文具店で購入した透明のカバーも持っていましたが、
サイズが限られていたので洋書には向きませんでした。

イタリアのこのサービスのいいところは、カバーが丈夫でしかも透明だというところです。
サイズがぴったりなので破れにくく愛読書はずっと綺麗なままです。

好きな作家の本は装丁も内容もひっくるめて好きなのでカバーは透明が一番だと思います。

☆このイタリア発ブックカバーサービスをもっと詳しく知りたい日本の書店、図書館の方、
仕事で本を扱われている方はメールでお知らせ頂きましたらお答えいたします。
メールはこちらまで。hodoitalia@mail.goo.ne.jp

ブログランキングに参加しています。(ワンクリックでランキングに加算される仕組みです。)
人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ 

自分で作る地図

2009-11-06 | イタリア
地図さえあれば、たとえ地図を読み間違えて遠回りしても
目的地にはたどり着ける。

地図がない、知らないところで何度となく迷い続けても、
しばらくすれば自分の感覚の地図ができてそれを頼りに歩く。



仕事で日本の社長さんや会長さんとも電話で話すことがある。
若い人もいるけれど、大抵は物腰の柔らかい穏やかな年配の人。
声だけの、たった10分程のコミュニケーション。
相手は日本市場の荒波に立ち向かって舵を取り続けている大ベテラン。

電話が終わると一気に自分の現実に引き戻され、内容云々に関わらず落ち込む。
どんなに大きなビジネスマップを作って来られたんだろう。。。

とことんの日本と、ほどほど(運任せのテキトー)のイタリア。
ふたつを2で割ったらだめでっしゃろか?
ブログランキングに参加しています。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ 
(ワンクリックでランキングに加算される仕組みです。)

絵描き

2009-11-05 | イタリアの絵本


タイトル『 Il pittore 』
タイトル訳 絵描き
作者 Gianni Rodari作 Valeria Petrone絵 
2006年 EMME EDIZIONI より出版
*歳~

むかしむかし、ある絵描きがおりました。
一文無しのそれはそれは貧しい絵描きでした。

それはそれは貧しかったので絵の具なんて持っていませんでした。

それはそれは貧しかったので自分の髪の毛を抜いて
筆を作りました。

と、こんな感じで始まる絵本です。
一文無しのそれはそれは貧しいと私が訳したところには
essere povero in canna、辞書には極貧の生活を送る
と載ってあります。

ジャンニ・ロダーリは1980年に亡くなっていますが
今でも彼の作品に新たにイラストをつけてさまざまな作品が
出版されています。この絵本の文は、
「Filastrocche in cielo e in terra」(大空と大地の中のわらべ歌)
から抜粋されています。

この絵本はすさまじいインパクトがあります。
少ない文と限られた色の絵本ですが
大人か読むとジャンニ・ロダーリの政治的イデオロギーが
強烈に伝わってきます。
悩んだ末、今回は対象年齢を入れませんでした。

この本のイラストを描いたValeria Petroneは1965年生まれ。
彼女のイラストはイタリアだけでなく、英国、アメリカ、フランス、
スウェーデン、南アフリカ、日本で出版されたことがあります。
故ジャンニ・ロダーリの文に命を吹き込んだイラストは
彼女の表現力と作品に対する理解度の高さを感じます。

ブログランキングに参加しています。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ 
(ワンクリックでランキングに加算される仕組みです。)

エキナセア

2009-11-05 | 生活 La vita


薬用ハーブのサプリメント、エキナセア。
日本語で紫ばれん菊。(すごい名前って思ったけど、見た目そのままっ)
紫色の花弁が下に垂れさがっている菊で、その葉や茎の部分を粉末にしたものです。
エキナセアは免疫力強化と抗ウィルス作用があると言われています。

はじめは半信半疑でしたが、春菊も風邪の予防になるし
同じ菊科ならまんざらでもないかなと。
周りで風邪やインフルエンザが流行っているので飲み始めました。

イタリアはインフルエンザの型を調べる簡易検査キットが
(喉の粘膜を採って何型か判別するやつです。)十分にないので
インフルエンザを疑う症状があっても病院に押しかけないように
っていうニュースを聞いてちょっとショックを受けていました。

3年前の冬に日本でインフルエンザA型になったときの
あの頭が割れそうな痛みと鉄の塊が一トン頭の上に乗っているかのような重みと
頭を持ち上げることができない強度の脱力感は忘れもしません。
病院で処方してもらったタミフルでだいぶ楽になったのをよく覚えています。

手洗い、うがいを励行し
必要のないときは人ごみを避け
十分な睡眠と栄養を取り、体を動かす。
そしてエキナセア。(気持ちのおまけみたいなものです。)

紅葉の見ごろもそろそろ終わりに近づき、
トリノの長い冬が始まります。インフルエンザ対策はまだまだこれから。

★エキナセアは、糖尿病や持病を持っている方、菊科のアレルギーのある人は
注意が必要です。
ブログランキングに参加しています。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログ 国際生活へ 
(ワンクリックでランキングに加算される仕組みです。)

オリゾンドゥイタリア ドゥトリノ 

Copyright(c)2007-2022 horizon doux italia de -torino- All Rights Reserved イタリアの暮らし写真で綴ります。管理人への連絡はコメント欄からお願いします。