イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

日本人の多様性!

2009-03-26 | 第五章「和解と平和」

 日本人は単一民族だという議員さんがいたが、最近の遺伝子研究の驚くべき進歩で、日本人のルーツが随分判ってきている。

 「DNAでたどる日本人10万年の旅」(昭和堂 崎谷満著)のY染色体分析によると、現生人類の系統は18に分けられるそうである。そして、現世人類はアフリカを出発して世界に散らばり、現在66億人を越すまでに至ったが、その出アフリカのグループは3つの系統に大きく分類されるそうだ。

 ところで、日本人のDNAを研究すると、この3系統をルーツに持つ人たちがすべてが共存しているようなのだ。これは地域的にきわめて稀であり、ほとんどの地域は2系統までしか見いだせず、歴史の不思議であるそうだ。

 東アジアの、端の端。島国という利点もあり、外敵を避け共存することができたという見方もできる。現代はサミュエル・ハンチントン氏が述べたように、文明の衝突の時代かもしれないし、あるいはグローバル化の強烈な波もある世界かもしれない。多様性保持はいろいろ大変なようである。

 ただ、多様性を保持する中で、より健全に豊かに文化が花開くという側面があると思う。

 さて、こうしたDNA関係の本を読んでいると、自分のDNAがどのようになっているか興味が湧いてくる。祖先(父系)はシベリア経由(C3)で日本に辿りついたのか、中国経由(D3,O2)経由なのか、現在DNA鑑定のサービスも有料であるようだ(ミトコンドリア分析が4万円台など)。信頼が置けて、安価なサービスはないだろうか?

 写真は京橋のガス灯のガス灯。祖先が、アフリカを出発し、日本に辿りつくまでの苦難辛苦。ルーツを思い浮かべることは楽しい(感動することも)。

<社会 5/8>

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裁判員制度!

2009-03-25 | 第五章「和解と平和」

 五月から導入される裁判員制度、マスコミの報道を観たり聴いても、その導入の経緯や制度の本質などよく分からなかった。

 そこで、政府広報のDVDを入手し(約1時間のドラマが3種類ある)、先ほどすべて観終わった。もし、ご興味があれば最高裁判所のホームページから同じ映像がパソコンで見られるので、楽しまれたらと思う。ドラマとしても充分楽しめる(豪華俳優なども)。

 このドラマを観て感じたのは、組織(この場合は裁判をする組織)の構成員がより多様であるほど、システムは健全になりやすいという考えが裁判員制度の本質かな、ということであった。勿論他にもいろいろメリットもあり、またデメリットもあるようだが・・

 若い頃、行動科学の勉強をしたが、その中でエリートだけの構成員からなる組織は、多様な構成員からなる組織より意外ともろい側面があることを勉強した。

 エリート集団でも単一であれば、内部で足をひっぱりあったりする弊害があるようだ。

 また、50歳を過ぎてからであるが、職業を変えたり、生き甲斐の心理学の普及活動をする中で、社会というのは実に多様な人で構成されていることが実感できたことがある。

 そして個性の美は、多様なものを受け入れる世界の中で光輝き、そうした構成員で構成される組織は強いということも。

 雑木林が杉に植林されて花粉症に悩むこの頃だが、これも浅い智恵、単一化の結果かもしれない。杉を雑木林に変えることはできないだろうか?

<社会 4/8>

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絶好調は暗い感情をうまく利用する時!

2009-03-24 | 第五章「和解と平和」

 仕事をバリバリこなしたり、大きな危機を信じられないように回避したり、後から考えると、あの時は何時もと違っていたと思うときがある。

 その原因の解釈についても楽しい話題であるが(私はクリスチャンなので)、ここでは触れない。ここでは、絶好調の時の心理的な状況をより客観的に分析してみる

 絶好調の時は、明るい感情をシャワーのように浴びて過ごす時期かと何となく思っていたが、そうではないようだ。幸福な時というのは勿論あるが、それが自分の絶好調と同じではないだろう。

 例えば、20歳台後半。関西にコンピュータの営業として単身赴任をしていたころ。関西流の商売にも馴れてきて、営業成績がぐんぐん上がった時があった。

 そうしたときは、電話でお客様と話す中で、微妙な暗い感情を捕え、それを積極的に解釈し行動に的確に結びつけることをやっていたようだ。

 今でいえば、センシビリティが鋭く、ちょっとした会話の中で、重大な商売の鍵(基本的に不安である)を嗅ぎ分け、電光石火で活動することができてたようだ。「生き甲斐の心理学」流に言えば、プロセススケール(カール・ロジャース)が高(感情と個人的意味付けなど)なのだろう。

 若い頃は、まだ単純で動物的であったが、50歳台となり「生き甲斐の心理学」を勉強するようになってからは、さらに複雑な対応ができるようにもなってきた(ように思う)。

 訓練で暗い感情を怖れなくなる中で、自分の中に湧き起こる瞬間的な暗い感情を熟考し、行動をとる。単なる頭で考えた理屈だけで行動することは、とかく失敗しがちであるが、自分の感情を見抜いての行動は重みがある。

 自分の中にある、恐怖、焦り、嫉妬、嫌悪・・・こうした暗い感情は、自己実現(プラグマティズム的にこの言葉を軽く解釈しないで頂きたい。この言葉を作ったマズローさんも、本の中で嘆いていらした。)のための貴重なシグナルなのだろう。

 忘れな草はちょっと淋しい花(川で溺れて亡くなる恋人のエピソードがある)であるが、私の思い出深いアラスカ州の州花でもある。暗い感情を大切にすること。もう一度考えてみたい。

<社会 3/8>

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どのように間合いをとるか!

2009-03-23 | 第五章「和解と平和」

 人との間合いをどのようにとるか?

 結構難しい問題である。生活の糧である企業における人間関係、小規模の組織、福祉・介護の仕事、コミュニティーでの仕事、いろいろ思い巡らして見る・・・

 自分にとっての敵と味方。本人がどの程度意識化するかは別として、人は短時間(数秒でという話もある)で敵か味方かを見抜くとも言われている。

 そして、相手との距離を自然と設定して行動する。

 間合いが近過ぎると、相互の温もりも感じやすい反面、棘に刺される危険も増加する。「ブルータスお前もか」的に心も深く傷つくのは、多くの人の怖れることでもある。

 当たらず障らずの関係で、何とか円満に・・・

 28年務めた会社を辞めて5年たった今思うのは、会社の関係というのはやや歪だったのかな、ということである。会社の生活では古き良き時代もあったが、所詮利益を追求する組織なので人間関係を別段育成するものではない。日本的経営、愛社精神は今はどうなのだろうか。

 40歳台のとき、自費を負担してライフデザインの勉強をしたが、その時の講師は、会社の人間関係は人生の財産となりにくいと断言されていた。今となって、全く同感である。

 利害を離れ、本当の自分をさらけ出すことは、生活がかかる会社生活では意外と難しい。

 その一方、利害が会社等はっきりしない(ほとんどない)、コミュニティの人間関係は、間合いが近くて、暖かい関係が多い。勿論、近いだけ難しい問題も発生しやすいとは思う。ただ、現代社会が失いつつある温かい関係は、本当に新しいものを生みだすのに重要だと思う。

 モノを買う如く、人との関係を功利的につくるのは、所詮自分もモノと同様に扱われる運命にある。世の中、変で大事な子育てや結婚などの基本的なことが、コンビニでものを買うような価値観故に、崩れてきているように思われる。

 この世に無償で愛され生まれてきたのだから・・・価値観の見直しが重要な時なのかもしれない。

<社会 2/8>

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都会のコミュニティ!

2009-03-22 | 第五章「和解と平和」

 オバマ大統領の自叙伝を読んでいると、シカゴでの活動などで、キリスト教教会が登場する。そして、草の根運動が、教会がベースになっていることが判る。

 私も、50歳台の後半となる中で、サラリーマン時代も含め、いくつかの団体の活動に参加してきた。生活のための会社等を除くが。

 学生時代のクラブ活動の仲間。同窓会。会社のOB会、さらに私の場合職業訓練校の同窓会というものもあった。・・・これらは、殆ど集まって旧交を温めるといった楽しい活動である。

 マンションの管理組合、会社の労働組合、生徒会などもあったけ・・・結構楽しんだが、基本的には利益共同体という性格が強い。意外とあっさりとした関係のようである。

 異業種交流会、同志の集まり(NPOやボランティア活動など)。利害関係がある程度あったりするものから、全くないものまでいろいろである。

 思い巡らすと、会社組織のように、強いつながりは無いかもしれないが、人生でとても大事なこと(生き甲斐に繋がる)が沢山あったように思う。特に同志の集まりは、何をするかという自主性が重んじられ、運営は難しいかもしれないが、もっとも生き甲斐に繋がるようだ。

 また、深いレベルでの交流ができる集団(人生哲学を共有するなど)は、実に貴重である。共通の信じるものがあると、絆は実に強い。

 欧米で、教会が草の根運動の母体となり、NPOもその延長に出来てきたということは、良く判る気がする。

<社会 1/8>

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