青春の大学生3年の時、工学部の友達だけでガリ版刷りの小説集を5-6人で作ったことがあった。当時は、70年安保も沈静化するころで、自分のしたいこともある程度見えてきたが、心の奥の奥の哲学や宗教の領域というかはポッカリと穴があいていたようだった。そんな背景がある未熟な小説を書いたのだ。
その後、就職し仕事もそこそこ希望どうりのことができるようになる。さらに、結婚もし子供を育てたり。しかし、40歳を過ぎたころから、何となく物足りない感じが・・・。そして、ある日青春時代の小説集が書棚に眠っているのに気づき読んだ。青春時代の悩みの核心、心の奥の奥の哲学や宗教の領域の問題が何も解決されず、放置されているのに唖然としたのだ。
そして、40歳台にして、NHKの教育テレビで宗教の時間を観たり、ちょっと硬い哲学書・宗教書などをまた読みだしたのだ。そして、それから何年か経ち、ある日突然、青年時代からの問題が氷解したのだ。
心の奥の奥の領域の問題とは、生と死がある人間(自分)の本質を考えることであり、それを乗り越える例えば愛などを思索することだと思う。
U先生の「生き甲斐の心理学」の中で、自己実現の領域を考えるときも、やはり仕事や家庭などの良く言われる生き甲斐の領域も大事だが、死について、あるいは愛についてなどの哲学・宗教の領域もとても大切にしている。自分だけで、この古代からの難問を解決するのは無理なので、信頼できる人に相談に行ったり、本を読んだりすることが必要だ。そして、真面目に求めれば何かが与えられるように思う。
ストレス曲線をバネに① 7/10