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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

1000年以上むかしの歌からパワーをもらう!(詩歌とストレス 2/10)

2015-08-04 | 第五章「和解と平和」

 うちの愛犬ノコちゃんは、この暑さのせいで、あるいは年のせいで寝てばかりだが(飼い主に似ている?)。同じ屋根の下でまったり安心しているのが好きなのでしょう。ちょっと人が外に出たりするだけで、吠えたり拗ねたりするようだ。

 さて、今日は、朝から縄文関係の萬葉集を調べたり、和歌などをいろいろ眺めたりし過ごしている。そして、別離の歌とか・・そんな歌を思索している。

 新しい発見ですが、この数年毎月U先生の勉強会に訪れる鎌倉の腰越に因なむ東歌が万葉集の中!

 鎌倉の 身越し崎の 岩くえの 君が悔ゆべき 心は持たじ (万葉集3365)

 訳:鎌倉の身越しの崎の 岩くえのように あなたが悔いるような 心は持ちません (日本古典文学全集 万葉集3 小学館) (岩くえは崩れるを暗示しているようだ。)

 この身越し(みごし)の崎は、稲村ケ崎を意味するという説もあるが、腰越の小動崎(こゆるぎさき)、小動神社があるところとする説もある。防人に行く主人に対するきっぱりとした意思の表明は、生き甲斐の心理学を学ぶ私にとってとても印象的。別離には、今までの暮らしが出来なくなる悲しみだけでなく、いろいろ複雑な感情が湧くものだ。例えば、この歌のように自分や他者への疑惑感もあろう。その時に揺るがぬ意志力を表明するのは、エリクソンの理論をもちだすだまでもなく、とても理に適っている。

 この歌の背景には、岩くえとか小動(こゆるぎ)とか遥か昔からの言い伝えや伝説が隠れているように思ってしまう。ひょっとしたら縄文時代から・・・妄想は羽ばたく。

 蛇足ながら、百人一首の小野篁(おののたかむら)の名句も、隠岐に流罪となるときの不安をかき消すような篁の意思力を感じる歌だ。それゆえか、不思議に一年で流罪放免となる。言霊の力なのだろうか?

 わたの原 八十島かけて こぎ出でぬと 人には告げよ海人のつりふね

 昔の人の知恵というか・・・凄いものがあるようだ。

 まもなく私も外出するが、うちのノコちゃんはどんな心境でまっていてくれるのだろう?

詩歌とストレス 2/10

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