生き甲斐の心理学を勉強していくと、如何に自分は自分の本音について無知だったかが判ってくるようである。
こころの防衛機制(抑圧、抑制、昇華、合理化、感情転移、置き換え、知性化、退行、同一化、摂取、投影、反動形成、補償)はフロイトにより発見されたが、この心の仕組みにより、自分の生の感情や思考、行動が時に歪曲化されて、自分の本音が見えなくことがある。しかし、自分の本音を掴むことを意識していると、だんだん自分の本音を掴むことが上手になるようである。
そして、時に、その本音を爽やかに主張する(実際は、未熟な私はぎこちなく主張することも多いが、それでも充分。まあ、練習が大事ですね)。
そうすると、不思議なことに、周りに波風がたつが、そのホンネを中心に新しい調和が生じることを何回も経験する。そして、それは主張しないより遥かに良い結果を産むと思う(周りも自分も幸せになる)。自分の心の健康にも当然よい(プロセススケールにも自己主張の大切さが含まれている)。
まあ、主張を越えて、行動に出る場合は、私は自己肯定・他者肯定のスタンスになっているか、今その行動が必要か、そんなことを意識して大失敗をしないようにしているが。
日本の文化は、遠慮とか・・結構本音を隠したりするところがある。それも美しいが、やはり、変になるようでは困る。ホンネの主張は大事である。主張することで、生きているという実感を得ることもあるし・・・
今日で、心と心をつなぐを終了する。明日からは、プレゼンテーションでも心理療法でも大切な傾聴についてもう少し考えてみたい。
心と心をつなぐ 10/10