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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

東国に住むアイデンティティ!(こころの自由 4/10)

2016-10-08 | 第七章「光と復活体」

 一昨日の晩に縄文小説の2回目の校正が終わったので、昨日は友人と楽しく埼玉県行田市の「さきたま古墳群」見学に行った。天気にも恵まれ、また友人も埼玉に詳しいこともあり、実に貴重な一日で今はシャキッとしている。

 世の中には職業病的なものがあるように思う。かつて、計画等を主な仕事としていた時期があったが、疑惑・恥辱感がやたらと刺激され、それが自分の基本的な傾向と重なって、過剰に神経質になったことがあった。今ではそういう職場だったかなと思う。反対にケアの仕事などは、自分の暗い側面を抑制するところがあるので、どこか自分の成長(悪い面を改善する)が削がれるところがあったように思う(人それぞれなので、他の人は違うと思うが)。職業と性格は結構深い世界と結びつく。

 縄文小説を書いていると、文字のない日常、実に多様性(食物などで)のある世界を受容する必要があるので、普通の歴史小説の世界と違って書いている本人は現実(文字を使って書いている)とのギャップにアイデンティティをかく乱される。おまけに、私の血の中には1/4が江戸っ子なのであるが、残りは関西・西国であり、自分のアイデンティティが東日本中心の縄文文化で混乱する部分があった(そのため、私の1/4の江戸っ子の祖父に同一化するところがあった)。

 ところで、写真の歴史好きの方ならご存じの、稲荷山古墳の鉄剣を初めて見学させていただいた。あまりに鮮明に文字が確認されたので、説明員の方に「これはレプリカですか?」とおもわずお聴きしてしまった。結果は正真正銘の本物・国宝でガラスの中は窒素ガスで錆が進行しないように保護されているとのこと。この金象嵌(金です!)115文字は、ガイドブックによると西暦471年に残された極めて貴重な文字。万葉集など爆発的な文字表現の250年前。万葉集などは、縄文時代からの文字の抑圧の反動とみることはできないのだろうか。

    

 日本最大の円墳。近くに石田堤。

 円墳の頂上から後北条の忍城跡(のぼうの城)が!

 

 さきたま古墳群は、飛鳥の山野辺の道にちょっと似たところがあり、多分縄文時代の人が独占していたすでに開拓した土地ではなく、沼地などを開拓して作った新しい土地のように思う。そして、たくさんの円墳や巨大な前方後円墳に圧倒されてしまった。ヤマトに対抗するムサシといってよいのだろう。しかし、こんな世界遺産候補が近くにあるのを知らなかったのはなんだろうか?

 今回の小旅行で、自分の中にある文字に関する無意識の世界が、何故か心を不自由にしていたことに気づいたようだ。それが、さきたま古墳と鉄剣ですっきり。

こころの自由 4/10

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