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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

無償の愛で成長する!(幸福曲線を辿る ③ 1/10)

2014-08-28 | 第七章「光と復活体」

 赤毛のアンのお話の中で、一番感動するシーンは、孤児院に一人の少年を引き取りたいとする老兄弟、マッシューとマリラが間違って送られた少女、アンを如何に受け入れるかという冒頭のストーリーだ。身体の衰えを補完するために少年の力を得たいという、現世的な価値観がきっかけだったのに、いつの間にかアンに対する無償の愛といったらよいかに目覚めていくマッシューとマリラ。

 そして、アンも老兄弟の愛を感じグリーングレイプスに安住の地(無償の愛の地)を見出し健やかに成長していく。

 生き甲斐の心理学、カウンセリング、心理療法の基本の中にも、この無償の愛は大切にされている。ロジャースの6条件の4番目に、きっちりと・・・「治療者はクライエントに対して、無条件のPositive Regard(好意、肯定的な配慮と関心)を経験する。」。そして、この無償性は心理療法だけでなく、教育など人間に関わることで大事なことではないかと最近思うようになった。

 しかし、無償の愛の思想が溢れているはずのキリスト教文化での話なのに、アンの話にでてくる多くの人は、条件付きの愛に生きている。まあ、生き抜く大変さを考えれば、それも仕方がない現実なのだろう。しかし、私事で恐縮だが7歳の時のアラスカでの体験を思い出すと、人種の坩堝といわれる米国で、無償の愛は確実に育まれていて、私が教育事業に関わるのも、そのあたりが原点のようだ。

 さて、文化の違う日本ではどうだろうか?

 実は、今年の10月18日(土)午後に新宿で公開の勉強会を開催することを予定している。そして、前回と同じように勉強会後のアースフィーリングを求める名所として新宿十二社(じゅうにそう)の熊野神社を考えている。そして、そこには新宿定礎の中野長者伝説がある。詳しくは、アースダイバー(中沢新一著)に詳しいが、こんな言い伝えだ。

  

鈴木九郎は天塩にかけた馬を葛飾で売り1貫文の収入を得た。そして、帰途ふとその銭束を観ると、それが中国銭の大観通宝。これは何か観音様に関わる不思議なことと考え、そのお金をすべて浅草寺の観音様に奉納した。そして家に近づくと、妻が心配してきたが、奉納したことを咎めず逆に夫を慰めたそうだ。そして、二人して家に帰ると家が黄金で煌々と輝いていたという。

勿論、この伝説そのものも、時の流れの中で様々なフィルターがかかっているように思うが、どこかに無償性の太古の香がするのだ。その無償性は、何か日本に生きている私たちにも、太古から伝わっているようにも感じる幸福への鍵だ。勿論、黄金も欲しいのだが・・・

幸福曲線を辿る ① 1/10

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