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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

魂で感じる縄文の旅2/3!(魂で感じる① 2/10)

2014-11-11 | 第十章「今ここでの恩寵」

 今日の「マッサン」は実母を亡くして、継母になつけない幸子さんをエリーさんが心のケアする話で考えさせられた。特に、エリーさんも自分の生育史を思い出したりしケアする側の自分の生育史理解の大切さも考えさせられた。

 先日の諏訪方面の小旅行も、私にとっては生育史を大事にする旅だったなと改めて思った。縄文への興味ということが一番だったが、実は信州の蓼科には小学校のころよく泊りがけの旅行をした思い出の地で、それが深いところで旅を思い立った原動力になっているかもしれない。もう40年くらい前だが母の親友が蓼科に別荘を持っていたこともあり、誘われて私も毎年のように行ったことがあったのだ。当時は縄文など全く興味がなく、親湯の温泉プールで泳いだり、民家で少人数でカトリックのミサにあずかったり、焼き物を焼いたり、車山などに登ったりの楽しい思い出だ。

 しかし、今考えると、豊かな森や湖のある自然は7歳の時に一年住んだアラスカにどこか似ていて、ふしぎと落ち着くところがあったようにも思う。諏訪に近い信州の地には、何か不思議な世界が息づいている。そんな感覚を、今回の旅行で実感した(脳の錯覚かもしれないが)。

懐かしい土地に行き、そこで、今まで意識したこともない生育史の意味に新たな光を当てる。そんな楽しみが、今回の旅行にもあったようだ。

 それでは、旅の初日から振り返ってみよう。

    

中央高速の釈迦堂PAは、釈迦堂遺跡博物館にPAで見学できる不思議なスポットである。しかも、ここは縄文時代の土偶が、あの三内丸山遺跡に匹敵するほど発掘された有名な場所である。今回は開館前に到着したこともあり、入館する前に併設されている縄文公園で実際の遺跡を楽しんだ。

    

縄文遺跡は、だいたい縄文海進の関係もあり、普通風光明媚で今でも住みやすい(高級住宅地)場所にあることが多い。この博物館のある場所も、扇状地を上から見渡せる、実にすばらしいスポットにある。しかも、PAは混雑の極みであっても、若干登って行く高台にあるためか人が少なく縄文を静かに五感で体感するには絶好。

館内は、土偶や土器など実に豊富であり、素晴らしいの一言である。しかし、余りに情報が沢山あるので、その良さを味わうためには、事前に縄文関係の本を少しは読んだりして、勉強していくと目からウロコ。感動が格段に違う。今、上野で国宝展があり、今後6つの素晴らしい国宝の土偶が展示されるが、ご興味が湧いたら、ここの土偶等も一式で国の重要文化財になっているので、是非ご覧になったらと思う。

 沢山の土偶

 大英博物館で展示された土偶も

 可愛い女神の顔の裏は、この時代の常で恐ろしい顔が!死と再生の祭儀で使われたのだろうか?

 当時の信じられないような国内の交易を知る資料も

 重要文化財の水煙文土器 

 縄文の女性の髪形や装飾品。律令制になってから禁じられてきた女性の装飾は、着物文化に昇華されたりし、さらに明治以降は開放されて、世界有数のデザインや宝飾文化にいたったようでもあります。

 

次に、長野県に入り、小淵沢ICを下りて井戸尻歴史館に寄った。館の庭には、当時の岩石なども展示されていたが、興味を引いたのは向原配石遺跡で、ちょうど先日、多摩境の田端遺跡を見学したこともあり、楽しませていただいた。この見学で、阿久遺跡にもよりたくなった。

  

  

  

   

   

   縄文の竪穴住居の内部展示、素晴らしい!有孔鍔付土器(酒を保存)もリアルに再現!

 

公園では、実際の縄文住居跡でのんびり座って、縄文のアースフィーリングを楽しんだが、何とも豊かに気持ちになった。残念ながら富士山は観えなかったが遥かに八ヶ岳等が望めた。

館内は、ビデオがあり、初めての人にも親切で判りやすい展示。尖石歴史博物館のようにお金をかけたメジャーな展示ではないが、私にとって興味の尽きぬ場所であった。尚、次の動画は、YouTubeに公開されている井戸尻考古館の動画で、とても参考になる、時間があれば是非ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=eYl2YNnigYM

次に、縄文遺跡の多い原村を通り尖石遺跡へ。今回は、館内展示は観ず(前回に寄った)、尖石史跡公園を散策した。因みに国宝の縄文ビーナスと仮面の女神は上野の博物館の国宝展に展示されているようだ。

さて尖石縄文考古館は、小学生のころ、バスで茅野駅から知人の別荘に行く途中にあったように思う。うっすらとした記憶で、定かでないが設立が1955年なのでそうかもしれない。しかし、そんな殆ど意識に登らない場所に年をとってから興味を持つなどふしぎだ。

  尖石遺跡の広大なスペース。住居跡が沢山!

   尖石の先端は縄文時代に磨石として使われたとか、いろいろな説があるが、今でも大事にされ、信仰の対象にもなっている。

    

何気ない縄文の竪穴式住居の復元であるが、貧しい住居というかつてのイメージは遠ざかり今に通じる技術も感じる。床暖で、煙で燻製をつくったり防虫効果も・・・当時であっても優れた住環境であったと今では思っている。

そして、尖石縄文遺跡公園を去ってから近くの縄文の湯でゆったりと地元の方に混じって温泉を楽しみ、それから、懐かしい蓼科高原のそばの宿で寛がせていただいた。

母の親友で蓼科を知るきっかけを作ったBさんは、何年か前に既に亡くなってしまったが、縄文の死と再生の文化が今も息づく信州の地で寛いでいると、不思議に優しく声をかけてくれるようだった。

 

明日につづく。

魂で感じる ③ 2/10

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