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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

言葉を大切にすると違ってくる (生き抜く力② 7/10)

2019-03-24 | 第七章「光と復活体」

 日々意識することもなく使う日本語・言葉。そんな言葉を私が意識しだしたのはわりと最近だ。比較文化論と比較宗教学を意識した臨床心理学をU先生から学んだことが大きい。それは基本的に言語療法の世界なので、言葉をかなり意識するからだ。そして、この数年、縄文小説を突然書くようにになってからは、その傾向が加速してしまった。

 夏目漱石、辻邦生などの小説、そして谷川俊太郎の詩集などを最近は少しづつだが毎日読む。そして、文芸というのは本当にあるのだと妙に納得している。

 ところで、縄文時代に文字があったという説も無いことはないが、私はやはり無かったのだと思う。言葉は神聖でそれを写し文字として残すというのは、多分大それた身の程をわきまえぬことだったのだと思う。しかし、世の中に支配し支配される傾向が増してからは、そうも言ってはいられず日本にも国難の時期に文字が導入され、おそらく柿本人麻呂のころに書き言葉が確立される。4000首以上の膨大な量をも誇る万葉集は、古代の祖先たちの熱い言葉への思いが、文字言葉の出現で爆発的に噴出したようにさえ感じてしまう。

 日々、美しい日本語を話したり書いたりしたいと思う。これは、こころの健康にも密接に関係している。車の運転をしていて、私が思わず他者を罵倒するのを妻が見て、たしなめられたりすると、私もまだまだだと恥じてしまう。自己肯定・他者肯定のスタンスが望ましい立場だと仮定すると、その言葉も自然美しくなるのだろうが、他者否定的になり傲慢になり罵声を浴びせるのは、悲しいことなのだろう。

 それから、言葉のもつ人生を左右する強烈な力について一言。私が20歳台前半のころ。工学部でエンジニアを目指していたが、文学にも興味があり文化系サークルに所属していた。当時は幼児洗礼を受けていたのにキリスト教から離れていた時期だった。そして、サークルのメンバーの一人が書いた詩の一つのフレーズが心に残り。ときどき、それをぶつぶつとつぶやいていた。「・・・待つのです 待つのです 静かな恵みの時の到来を・・・」。

 この詩に触れて25年がたったある日、私にとって信じられないような恵みの時が本当に到来したのだった。今、考えてみると詩の言葉には、覚悟のようなものがあり、かつ主語が無くて、普遍的な真理が含まれていたようだ。そして、それを意識することは25年の歳月とは別に既に何かが約束されて居たようだ。私も言霊文化の人間なのだろう。

 生き抜く力② 7/10

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