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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

イメージが変わる:魚のような北極熊!(時の旅② 8/10)

2013-10-17 | 第七章「光と復活体」

 昨日は久しぶりに上野動物園に行った。台風一過のあとの気持ちの良い風と日差しで、爽やかな時を過ごすことができた。しかし、久しぶりに行ったこともあり、上野動物園の変貌ぶりに驚いた。考えてみれば、20年ぶりくらいなのである。

 その中で、感動したのは北極熊であった。水槽が地下から覗けるようになっていて、北極熊の水中の様子が良くわかるのだ。

 そして、巨大な北極熊が水中に飛び込んだり、泳いだりする姿は圧巻だった。熊のイメージが随分変わった。考えてみれば、アザラシなどを捕食するのだから当然なのであるが、ヒグマをはじめ他の熊のイメージで、のそのそ歩くイメージが頭にこびりついているようだ。

 調べてみると、遺伝子的にはヒグマと約15万年前に分岐したようだ。ちょうど、ホモサピエンスが誕生したころなのである。そして、水中での捕食に随分特化していったのだろう。

 なんとなく植えつけられたイメージと実際が違うことに驚愕することは、最近多くなったようである。時代の変化がものすごいからかもしれない。遺伝子関係もあるが、コンピュータ関連の進歩も凄い、歴史等の文化系的な分野も、新しい学説等で随分様子が違っているようだ。

 さて、2-3年前に、私の父方の祖先を調べていたら、瀬戸内海の某島に住んでいた事がわかった。親戚の伯父さんも、半分冗談で海賊だったかも・・などと言っていた。そんなことで、どんな暮らしを当時していたのだろうか気になっていたが、最近網野善彦さんの「海民と日本社会」という本を読み始めていたら、百姓や祖先のイメージが随分変わった。自分の父方の祖先は海民だった可能性が高いが、どんなだったのだろうか?妄想は尽きない。

 自分がいつのまにか身につけてしまった考え方やイメージは、考えてみれば、正しいかどうか本当は疑わしいことが多い。しかし、それに囚われてしまい、人生の様々な局面で、それゆえに変に悩んだりする。自分の立ち位置を変に卑下したり尊大になったり。

 生き甲斐の心理学でよく言われる。「体験の解釈が世界を変える」がある。解釈が変に囚われてしまったために、人生に悔いを残す。できれば、時々悩みを分析し、理想や現実の解釈を柔軟に吟味できればと思う。

時の旅② 8/10

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