燃 ゆる 火 も とり て 包み て、 袋 には 入る と 言 はず や。 會 は なく も あやし
( 折口信夫著、口訳萬葉集(全)、響林社文庫)
持統天皇の天武天皇が崩御されたときの万葉集の挽歌の一つ(万葉集2,160)である。最後の万葉仮名「智男雲」が難読で解釈が難しいところだ。火はどうも天武天皇と重なるようだ。
この万葉集の歌をめぐって、小説家、坂東眞砂子氏が小説を書かれているが、さまざまなイメージが湧きおこる歌だ。私は何か怖いものすら感じてしまう。
他者と自分との関係を心理学者のエリック・バーンは4つに分けた。それを元にU先生著書(人の身体は神の神殿)が分類しているが、それを参考にすると次のようになる。
1.自己否定・他者肯定 (卑屈)
2.自己肯定・他者否定 (傲慢)
3.自己否定・他者否定 自他否定(破滅)
4.自己肯定・他者肯定 自他肯定(平和)
そして、この分類は自分の傾向を時々チェックする上で役にたち、今私はどの象限かなと反省したりする。先月はどうも2だったが、今は4かななど。
長い人生を考えると、あの時期はなんと卑屈だったとか、あの時期は傲慢だったななど気が付いたりする。自分の例で恐縮だが、私は4の平和の時期が、良い仕事、良い家庭につながるように感じている。
さて、持統天皇であるが、当時の7世紀後半。女帝は今から考えると天武天皇の時代を引き継ぎ、独裁的で非常に大きな権力を持っていたと思う。その中で、他の挽歌は比較的4の平和な感じがするものの、この歌は感情的に不安定で、直観的に2の歌ではないかと感じてしまう。当時は謀殺などが当たり前の時代背景もあるので、持統天皇を悪者とするわけにはいかないが。
ところで、自分が属しているコミュニティや組織などを考えてみて、1~4のどれが支配的かを思索してみるのも良いかもしれない。4の平和を感じる関係は意外に少ないかもしれない。4の平和を持つとどうなるか。平和は相互の成長を促し創造的になるように感じるのだが・・・
他者との関係性とストレス曲線 5/10
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森 裕行 | |
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