今の日本では、定年退職をしたら旅行やボランティ、あるいは趣味に生きる・・・など、どこか余生を生きるという雰囲気が漂う。特にボランティアに行くとそんな気配が漂う。介護関係で老人ホームに行くと、さらに退屈な余生?が漂っていたりする。
人生の最盛期・頂点を過ぎてご苦労様・・・まあ、そんな雰囲気だ。
しかし、それはどうなのだろうか。日本列島に住む人々は同じように人生を余生を生きてきたのだろうか?
それは、生と死をどう考えるかの問題である。哲学や宗教の問題でもある。縄文時代の例えば5000年前の祖先は、例えば東京の多摩境の4000年前のストーンサークルで、冬至の太陽が丹沢の最高峰(尖った山)蛭ケ岳に沈むのを祈った。
その伝統だと私は思うが、日本には西方浄土の思想が脈々と生き続けている。この二三日勉強している二上山周辺・當麻の伝説などもそうだ。東の三輪山・伊勢と反対側の二上山だ。もともと二上山あたりは10万年前に火山活動で奈良盆地(当時は湖)の水が抜けたという松本清張氏の話を聞いたことがある。何かの死と再生。
大津皇子の刑死やそれに纏わる話。少し時代は変わるが藤原南家の中将姫伝説。源氏物語にも登場する恵心僧都(源信)も當麻で生まれた。
その中には、やはり西方浄土と、かぐや姫伝説ではないが、亡くなる時に西方から素晴らしいお迎えが来て旅立つという物語がある。その中心は、死の時だ。見方を変えると人生の頂点は死の時ということになる。
この人生の頂点の考え方はU先生から学び感謝しているが、もう一つ、最高の瞬間を得るための訓練もあるように思う。それは今ここを楽しむというのか、今日一日の中で、やはり最高の頂点を味わうことかもしれない。
古代史の錯乱からの統合 3/10
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森 裕行 | |
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