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イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

忘れな草をみると思いだす!(縄文からの風④ 8/10)

2015-02-20 | 第二章「五感と体感」

 今朝のマッサンは、エリーさんがスパイ容疑で逮捕されるが、素晴らしい異議申し立ての発言に涙がでた。

 最近の遺伝子研究の成果で日本人が単一民族ではなく、世界まれにみる多様性のある民族であることが定説になり、また、5-6万年さかのぼれば、現世人類はみな兄弟というような学説も信憑性を増している。かつての人種差別の理論的基盤は殆ど無くなっているように感じるが如何なものだろうか。

 しかし、エリーさんの悲劇には到底及ばないが、この自分にもちょっとした被差別の経験がある。

 7歳の時に両親と共にやく1年アラスカ南西部のシトカというところで暮らしたが、戦後間もないころの米国は公民権運動の前であり、酷くはないものの微妙な人種差別はあったようだ。もちろん、偏見を持たない人も沢山いて、今考えると概して楽しく貴重な経験だったが。

 さて、アラスカには、先住民がすんでいて、日本人の肌の色に似ていて親しみを感じたものだ。そして、食べるものも日本人の食する生のいくらだったか?を売りに来る人もいて、父はネイティブ(ハイダ族、クリンギット族)は日本から黒潮に乗って流された人たちではないかと言っていた(最近の学説もベーリング海陸橋説だけでなくなったようだが)。

 南西アラスカは黒潮の影響で温暖で雨が多く、そして、海や川や山の幸が満載だった。私も父に連れられて釣りにいったりしたが、釣り針にろくな餌をつけないでもどんどん釣れたし、時には巨大なヒラメ?が食いついたりした(惜しくも?逃がした)。そういえば、最近の環境考古学の発達のせいで、縄文時代にどんな魚を食べたりしていたかの研究も進んでいるようだが、私の経験するアラスカに似て、巨大な真鯛とかを普段食していたようである。そして、こうしたハイダ族の文化では、ポトラッチなど、現代人が考えられない不思議な富の分配方法もあったようだ。

 縄文文化と北米のネイティブの文化(特に西海岸のハイダ族など)は最近よく比較研究されているようである。三内丸山遺跡が500人を越える村だったこともあり、そのリファレンスに使われているようだ。私の過去の意図しない経験が、今縄文と関わりを持つ。これも実に不思議だ。

 7歳の時に行ったアラスカ。その思い出はその前後の思い出と比べて実に深く大きい。それは、私の五感を実に刺激し、人生を左右するような原体験も含まれているようだ。五感は単なるセンサーではなく、もっと深く魂の世界にも繋がっているのではないか・・・そんなことを今日も元気で妄想している。

写真はアラスカの洲花でもある忘れな草。私はアラスカを忘れない。

縄文からの風④ 8/10

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