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イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

湧き起こる感情を役立てる!(その3) (心の健康度 ① 9/10)

2014-04-21 | 第三章「無意識の世界」

 湧き起こる感情が何か特別なことから、一つのことに囚われてしまい、昨日のストレス曲線、不安感ー>怒りー>身体的症状ー>ウツー>錯乱の波に呑み込まれそうな場合、どうしたらよいか?このブログでも述べてきた防衛機制の肯定的な機能をうまく使おうとしてみたり(合理化、逃避、置き換えなど・・)、心の問題の知識のある専門家に相談したり、いろいろある。

 その中で、私が愛用している素晴らしい方法(生き甲斐の心理学の理論にもある)が一つある。

 それは、とても簡単である。①何のために生きているのか?②生き甲斐は何か?③自分(身体、心、魂)を大事にしているか?以上の3つの自問自答をのんびりすることである。実は、これは自分のアイデンティティを立て直す作業なのだ。

 こんなことで悩みが解決するのかと考える方が多いと思うのだが本当だ。のんびりと散歩しながらでも自問自答すると、突然違う世界が観えたりする。自分を俯瞰し、視点を変えることで、今までの殻を脱ぎ新しい考えに辿りついたりする。考えが変わると悩みも歓喜に変わったりする。

 個人の心の葛藤の問題は、様々な社会現象に似ているところがある。逆に言えば社会現象をみていると心の葛藤が分ったりする。今回の問題はアイデンティティということだが、それに似た事例もあった。

 今、たまたまFB友達の投稿にあった「パラダイムの魔力」(ジョエル・バーカー著 仁平和夫訳 内田一成序文 日経BP)を買って読んでいる。これは、私が若いころマーケティングで仕事をしていたころに、良く見たSを逆さにした波のようなシンボルがいたるところにでてくる。当時は原典を知らなかったので、自分がマーケティングのもぐりであったことも改めて悟ったのだが(笑)。

 最近のビジネスを考えても、情報技術の革新による大波により、多くの分野で従来のやり方が通用しなくなり、新しいやり方を取り入れなければならなくなっている。しかし、収入面や人間のモチベーション等でかじ取りが難しい、それこそ難破一歩手前の状況に置かれることが多いのだ。

 例えば写真のフィルムはアナログの技術の代表的なものであるが、デジタル化の波の中で今では劇的に縮小した市場である。この中で、日本のフィルムメーカーはF社のようにデジタル技術中心に再生しているが、かつての業界を君臨した米国の某社は見る影もない。

 そして、想うのだが、激変の中で大局を失わず自らのアイデンティティ(この場合は会社の理念だろうが)ですら変えていく哲学的部分だ。

 これは、個人の場合でも同じだと思う。目先の問題にとらわれないように自問自答しつつ、より俯瞰して(自分の生や死も)、アイデンティティを作り変えて行く。そして、大局観を得ると悩んでいた問題、否定的な問題が、突然肯定的なものに変わったり、どうでもいいことに変わってしまう。悩みは、明日への推進力に転化する。

心の健康度 ① 9/10

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