昨日はDVDで、余り有名でない旧作「精神科医ヘンリー・カーターの憂鬱」(英語タイトル:Shrink)というハリウッド映画を観た。精神科医というより高名なサイコセラピスト(心理療法家)の話である。妻の自死が原因でアルコール中毒になってしまうセラピストの再生の話であるが、その中で、自分の書いたベストセラーをテレビ番組で破り捨てるところは、実に迫力があり考えさせられた。
「生き甲斐の心理学」を学んでいくと、人間の心のもろさというものをだんだん実感するようになる。身体のもろさは何となく実感できるが、心のもろさは実感しにくい。ただ、例えば自己分析をしていると、いつの間にか少しへんになったりする。特に抑圧の問題などを思索したりすると、途端に変な夢を見たり。こんな時は、限界なのでやめることにしている。心の問題を勉強するときはのんびりと無理せずとU先生に教えていただいたが、全くそのとおりだと思う。
さて、ヘンになったときの私の特効薬は、次の3つの自問自答(生き甲斐の心理学で大切にしている)だ①自分は何のために生きているのか?②生き甲斐は何か?③自分の身体、心、魂を大事にしているか?そして、訳の分からない将来の不安にうつつをぬかすより、他人の判りもしないこころの内をあれこれ考えるより、自分の真実を、そう、のんびりと思索する。
昨日は、良く晴れ春爛漫。大栗川沿いを歩くと、桜の花びらが綺麗に散り、この世に天国の片りんが現れているようであった。
時間と空間の旅 ⑦ 7/10