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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

湧き起こる明るい感情を抑圧してもヘンになる!(時間と空間の旅 ⑦ 5/10)

2014-04-07 | 第三章「無意識の世界」

 生き甲斐の心理学を学ぶ中で、フロイトやエリクソンの理論を学び生育史を学びつつ、幼いころのこころの傷を自ら癒していくことは、かけがいのない体験であった。今日は不思議なタイトルであるが、特に様々な心の傷を負った人や支援する人に役にたてばいいかなと願い記した。

 さて、抑圧はこころの健康で諸悪の根源の一つであるが、その抑圧の意味はU先生の「生き甲斐の心理学」に次のように説明されている。

 「人からの非難、嘲笑等を恐れて意識・無意識に、何かの感情、自己主張を我慢すること」

 この中の何かの感情とは何か、劣等感や罪悪感などの暗い感情をイメージする方も多いと思う。私も、勉強を始めたころはそんな印象であった。しかし、これは説明どうり湧き起こる感情、何でもである。

 それを身をもって理解したのは、私が6歳のころの体験の思索からであった。小学生1年のときに近くの友達二人と登校中に一人の友達がオートバイにはねられ亡くなった事件での心の傷だ。特に、車に乗るのがこわくなったりする以外は生活面で支障はなかったものの、後から考えると大きな影響を残していたと思う。

 当時はスクールカウンセラーなど全く周りにいない時代だったので、しかたがなかったのであるが、次のような経過で自分はちょっとへんになったようだ。 A君が事故にあったとき、実は私は何か喜びというか明るい感情が湧き起こったのである。それは、その登校中A君が私を苛めていたこともあり、救われた感情が起こったのだ。その感情は大人の常識から考えても当然のことだと思うが、少年であった私は、自分の真実の感情や本音を語ることを抑圧してしまったのだ。それは、人の死を喜ぶへんな自分という、自己嫌悪感をどこかに背負うことになる。

 A君に対する私の感情は好悪いろいろだったと思うが、それが整理されず抑圧され、そのためにへんな自己嫌悪に悩まされるようになったようだ。人は死ねば愛そのものの純霊になったりするのだろうが、その突然の死で残された人は、異常な自己嫌悪感をこころのどこかに残したりする。

 欧米では、心のケアは精神科医師と心理療法家(カウンセラー)の二本立てで、心理療法家(カウンセラー)には国家資格が与えられる。ところが日本ではこの心理療法家に対する国家資格をはじめ様々な制度が無い状態が続いている。それが何故かは文化的な根深い問題もあるのだと思うが、こころのケアを必要とする人は多い。私の生き甲斐の心理学の普及活動も、微力ながら世の為人の為になればと願う。

時間と空間の旅 ⑦ 5/10

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