イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛ある問いかけ!(愛ある問いかけ ① 1/10)

2013-12-30 | 第十章「今ここでの恩寵」

 YesかNoかという質問方法がある。また、オープンな質問というか、様々な回答が期待できる質問方法もある。

 この2-3ヶ月、不思議なことに「生き甲斐の心理学」の活動の中で、こうした質問に関して、いろいろ思索する機会があった。

 上記のクローズドな質問。オープンな質問もあるが、恩師U先生は心理学上に考えるだけで良い質問というものがあると教えてくれた。質問を心に留めて時折思索する質問。それが、その人の混乱を静め、何かを気づかせ自然治癒力を高めてくれる。

 その典型的な質問をU先生は教えてくれた。

 「自分は何の為に生きているのか?」。この質問は、不安の吐露ではなく、哲学的な質問と考えていただくほうが良い。今の自分を一段か二段かわからないが、もう少し高みに立って見つめる質問とも言える。

 この質問のバリエーションを考えると、若い頃、社会人になり営業に配属されたころのY先輩の言葉を思い出す。「営業のどんな問題でも、それで死ぬことはない。」。あわて癖のある私であったが、この質問を思い出すことでずいぶん助けられた。

 さらに、言語療法の範囲外であるが、シャガールの絵もそんな作用があると思う。世界中でセラピストに愛用されているシャガールの絵は、10分くらい静かに細部に渡って眺め続けていると、こころのどろどろが不思議に美しく統合されていくように感じる。また、モーツアルトのレクイエムもそんなところがあるようにも思う。芸術は、そういう意味で、不思議な問いかけとも言える。
 
 「自分は何の為に生きているのか?」
 
 この質問は、どんどん高みに自分を誘うようである。自分の現実から自分の理想や死。さらに死後の世界までも。もちろん誰も回答が判らない世界である。

 しかし、さるかに合戦の「かに」ではないが、横歩きでも猪突猛進で何かを信じる特性が人間には備わっているようだ。私の場合は、カトリック関係の書物に触れることが多いが、その解釈は無限にあるものだ。しかし、回答はないまでも、近似値的な方向くらいはあるような気がしてくる。そして、自分の回答を得るための道は残されているようだ。

 これから、生き甲斐の心理学で学んだことをベースに、こうした問いかけを考えブログで述べていきたい。目標は30の問いかけ。心の健康への問いかけである。

 愛ある問いかけ ① 1/10    

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