心理療法でフォーカシングというものがある。今までこのブログでも述べてきたが、一つの特徴は事態の最悪と最良のシナリオを考えること。これは一次元(線)の地図のようなものだと思う。それを概観するだけでも、錯乱感は収まるものである。
二次元(面)の地図も「生き甲斐の心理学」には良く出てくる。
自己否定・自己肯定 X 他者否定・他者肯定の組み合わせの地図だ。4つの組み合わせ(象限)があるのだが、自分が今どこにいるかを知るだけでも意味がある。大きく考えて、自己否定・他者否定(破滅)、自己否定・他者肯定(卑屈)、自己肯定・他者否定(自惚れ)、自己肯定・他者肯定(平和・共存)。そして、今の位置から自己肯定・他者肯定への道を時々考えることは、私にとってはとても意義深い。
好き・嫌い X 怖い・怖くない の原初感情、そして組み合わせも心に残る地図である。自分の感情を考える上で、原初感情をとらえることは大事である。それだけでなく、好き・怖くない、好き・怖い、嫌い・怖くない、嫌い・怖いの地図と自分の現在の感情と結びつけたりすると意外な発見がある。さらに、今の自分は人間が好きか嫌いか、人間が怖いか怖くないか、こんな観点で反省したり原型探しをする意義を感じ始めている。
地図はまた、冒険・行動のためにあるともいえる。目的地に行くために、危険を避けるために、宝物を得るため・・・。
自己愛のことを知ろう 3/10
蛇足ですがお楽しみ問題です。次の写真は ①好きですか嫌いですか? ②怖いですか怖くないですか? ためしていただければ(写真がちょっとかもしれませんが、ご自分の好きな写真でも結構です)。好きで怖くない写真はどれですか?